第十五話 真田家の人その五
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「徐々にね」
「体格がよくなったのですか」
「勝海舟さん一五〇なかったともいうし」
一説にはである。
「一七〇あったらかなりね」
「大きかったですか」
「そうだったそうだし」
「平均身長が一五五なら」
「もうね」
一七〇あればというのだ。
「かなり大きかったのよ」
「なら私もですね」
白華は夜空の話を聞いて言った。
「維新の頃だと」
「大人の女の人でもね」
「大きい方ですね」
「そうだったわ」
「そんなに体格が違いますか」
「それで佐京君が言った通りに」
今しがたというのだ。
「足も長くなってお顔立ちもね」
「変わったですか」
「昭和と比べてもね」
そうしてもというのだ。
「かなりね」
「違いますか」
「同じ日本人でもね」
「そうなのですね」
「言われてみたら」
考える顔になってだ、夜空は白華に話した。
「昭和の頃の映画とかドラマ観たら」
「スタイルが違うんですね」
「ええ、同じ様な背丈でもね」
身長は変わらずというのだ。
「足が短かったりするのよ」
「短足なんですね」
「ええ、あれじゃあね」
白華に考える顔で話した。
「確かに今の自衛隊の制服はね」
「似合わないですか」
「帝国陸海軍の軍服がね」
こちらの方がというのだ。
「似合うわ」
「それで今の人達は、ですか」
「その軍服それに時代劇の袴とか着ても」
「似合わないですか」
「何か違うわ」
「そういえば時代劇でもね」
真昼は夜空の話を聞いて言った。
「今と昔じゃ同じ様な服でもね」
「雰囲気違うわよね」
「足長いわよね」
こう言うのだった。
「今の人達は」
「それで昔の人達は短いのね」
「それで歩き方もね」
これもというのだ。
「違うわ。姿勢もね」
「違うのね」
「昔と今じゃね。同じ日本人でも」
このことは事実だがというのだ。
「やっぱり違うわ」
「どうしてそうなったか」
夜空は言った。
「やっぱり食べるものよね」
「それよね」
「お肉とか牛乳ね」
動物性蛋白質を出すのだった。事実明治維新以降日本は国を挙げて体格向上の為にこうしたものを口にしてきた。
「そういうの食べて」
「変わってきたわね」
「他の栄養も足りてきて」
蛋白質に加えてだ。
「それで健康になって」
「体格もよくなってきたわね」
「そうよね。今大人の男の人で一五五センチは」
それだけの体格の人はというのだ。
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