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金木犀の許嫁
第十五話 真田家の人その三

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「後悔しません」
「そうなのね」
「お優しい紳士ですから」
「紳士なの」
「まるで幸村様みたいな」
「幸村様もそうした方だったわね」
「戦場では誰よりも勇敢でしたが」
 大坂夏の陣での奮戦のことを話した、この戦いで幸村は徳川家康をあと一歩まで追い詰める突撃を行ったのだ。
「普段はです」
「穏やかでね」
「立派な紳士でした」
「そうだったのよね」
「その幸村様の様にです」
「いい人なのね」
「ですから」
 それ故にというのだ。
「安心してです」
「お迎えして」
「お付き合いして下さい」
「そうなのね」
「そしてです」
 白華はさらに話した。
「これからは五人で」
「楽しくね」
「やっていきましょう」
「そうなるわね、じゃあ夜空ちゃんにもね」
「お話してくれますね」
「ええ、そうするわね」
「真田家と十勇士のそれぞれのお家の絆は今もです」
 白華は微笑んで話した。
「続いています」
「死ぬ時と場所は同じと誓ってから」
「主従としてだけでなく義兄弟、友人同士でもありましたし」
「そうした誓いをしたから」
「今もです」
「絆はあるのね」
「そうです」
 まさにというのだ。
「それは永遠です」
「そこまで強いのね」
「そうです、ですから」
 それ故にというのだ。
「今もです」
「お付き合いしているわね」
「十一のお家が。それに」
「それに?」
「後藤家ともです」
 この家もというのだ。
「後藤又兵衛さんの」
「あの人のお家ともなのね」
「真昼さんはご存知なかったですか」
「というか又兵衛さんのお家があることもね」
「奈良の方にありまして」
「続いているのね、あの人のお家も」
「はい」
 白華はそうだと答えた。
「実は」
「それでなのね」
「真田家の方がです」
「お付き合いしてるの」
「はい」
 そうだというのだ。
「その様です」
「そうなのね」
「尚です」
 白華は真昼にこうも話した。
「後藤家の方は美男美女揃いだとか」
「そうなの」
「はい、これが」
「後藤又兵衛さんっていうと」
 真昼はその先祖のことから話した。
「豪傑でね」
「物凄く強い人ですよね」
「大柄で逞しくて」
 そうした外見でというのだ。
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