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博士の挑戦状
第百三十九話

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             第百三十九話  学園の幽霊は
 華奈子は幽霊の足の話をしながらクラウンのメンバー達にストレートティーを飲みながらこんなことを言った。
「そういえば学園の幽霊はないとかね」
「聞かないわね」
 美奈子が応えた。
「どの幽霊もね」
「足がないなんてね」
「言われていないわね」
「幽霊のお話も多いけれどね」
 数多い怪談話の中でというのだ。
「けれどね」
「そうよね」
「これってね」
 美奈子はさらに言った。
「やっぱりね」
「そういうこと?」
「ええ、外国の幽霊もね」
「足あるわね」
「幽霊に足がないっていうのは」 
 そう言う国はというのだ。
「本当にね」
「日本だけで」
「足跡もあるし」
 そう言われるものが残っていてというのだ。
「だからね」
「本当はあるのね」
「ええ、むしろ歩いていたってね」 
 その様にというのだ。
「学園で言う人多いし」
「怪談話で」
「だからね」 
 そうしたものを見てもというのだ。
「やっぱりね」
「幽霊には足があるのね」
「そうだと思うわ」
「やっぱりそうよね、幽霊ってね」 
 華奈子は美奈子に言われてあらためて言った。
「実はね」
「足はあるわね」
「身体から出ただけだから」
 それが幽霊だからだというのだ。
「それでよ」
「魂は身体の姿そのままだとしたら」
「足もあるわよ」
「そうなるわね」
「まあ幽霊は身体なくて透けてるから」
 華奈子はこうも思って言った。
「それで足透けてね」
「見えなくなるのね」
「そうかも知れないわね」
 こうした話をだ、華奈子はティーパーティーの中で美奈子とするのだった。


第百三十九話   完


                    2024・2・9
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