第三幕その一
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第三幕 お二人の村
ドロシー達はエメラルドの都からエマおばさんとヘンリーおじさんが暮らしている村に向けて出発しました、皆で黄色い煉瓦の道を歩いていきますが。
ふとです、臆病ライオンがドロシーに尋ねました。
「お二人のお家までは徒歩だよね」
「ええ、それで行くわ」
ドロシーは臆病ライオンの問いに答えました。
「まずはね」
「それでお二人の村まで行って」
「お二人と合流するね」
「そこでお二人がおもてなしをしてくれるわね」
「楽しみだね、ただね」
それでもとです、臆病ライオンはドロシーに言いました。
「村までは歩いてい行ってもいいけれど」
「村から山の麓の村までっていうのね」
「どうして行くかだよ」
言うのはこのことでした。
「問題はね」
「ええ、それからはね」
すぐにです、ドロシーは臆病ライオンに答えました。
「実はヘリコプターが来てくれるの」
「ヘリコプターがなんだ」
「カドリングの国のね」
「グリンダの」
「そう、実はこのお話が出てね」
そうしてというのです。
「すぐ後にグリンダがラインで挨拶をしてきてね」
「挨拶を返したんだね」
「スマートフォンに入ってきたけれど」
そうしてきたけれどというのです。
「そうして軽くお話をはじめて」
「ああ、その時にだね」
腹ペコタイガーはどうなったかすぐにわかりました。
「そこでだね」
「ええ、今回の旅行のお話をしたら」
そうしたらというのです。
「協力を申し出てくれて」
「それでだね」
「村から街までね」
そこまでというのです。
「ヘリコプターを出してくれるって言ってくれたのよ」
「そうなんだね」
「有り難いことにね」
笑顔で言うのでした。
「そうなったわ」
「それは何よりだね」
「だからね」
それでというのです。
「おばさんとおじさんはね」
「ヘリコプターに乗るんだね」
「お二人がカンザスで暮らしはじめた頃は」
ドロシーは自分が生まれるその前から考えました。
「飛行機だってね」
「なかったね」
「ましてやヘリコプターなんてね」
それこそというのです。
「想像もしなかったわ」
「うむ、ヘリコプターは比較的新しいものだからね」
ムシノスケ教授も言ってきました。
「飛ぶ機械の中で」
「そうなのよね」
「飛行機が登場して暫く後でだよ」
「出て来たわね」
「エマさんとヘンリーさんがオズの国に来て結構以上経ってから出て来て」
そうしてというのです。
「それからだよ」
「定着したわね」
「お二人は殆ど村から離れないから」
村で農業を営んで暮らしているのです。
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