第十二話 ドクターマンの影その十四
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「戦隊の連中が沖縄に向かっているそうだ」
「沖縄じゃと」
最初に反応したのは有明の方だった。
「あちらにか」
「そうだ、も若しかするとだ」
「ドクターマンは沖縄におる」
「その情報を掴んだかも知れない」
ギルは有明の方に答えた。
「それならだ」
「わらわ達もじゃな」
「沖縄に行くべきだな」
「その通りですな」
晦が応えた。
「ここは」
「全員沖縄に行くのですね」
インサーンがギルに尋ねた。
「それでは」
「そうだ、いいな」
「はい」
インサーンは恭しい態度で応えた。
「それでは」
「沖縄は暑い」
ギルは沖縄の気候の話もした。
「だからだ」
「涼しい服装でね」
「そして水分補給もしっかりとすることだ」
ソノナとソノヤが応えた。
「そうしないと駄目だな」
「熱中症になるな」
「そうだな、身体も労らねえとな」
ゼットもそれはと頷く。
「兵達にも言っておくな」
「左様ですな」
「我等も気を付けましょうぞ」
「ああ、しかしな」
ここでゼットはこうも言った。
「俺達沖縄に行ったないな」
「一人もいないのでは」
マッジョもそれはと応えた。
「そうした人は」
「そうだよな」
「思えばです」
「沖縄で何かしたこともなくてな」
「行ったこともありません」
「そうだよな」
「ですが行くとなれば」
それならとだ、マッジョは話した。
「調べましょう」
「事前にな」
「沖縄について書かれた本はあるな」
ギルは問うた。
「日本にも」
「そんなの本屋に行けば幾らでもあるだろ」
ヤーブンはギルの言葉にこう話した。
「だからな」
「本屋に行ってか」
「買おうな」
「それではな」
「ああ、そしてな」
そのうえでというのだ。
「読むぞ」
「沖縄について書かれた本をな」
「そしてだ」
「事前に知識を得てな」
「沖縄に行くぞ」
「ここにいる全員でな」
「沖縄って海に囲まれてるんだよね」
ヨドンナはこのことは知っていた。
「だったらね」
「どうしたのですか」
「いや、ビーチに行って」
ダマラスにそうしてと答えた。
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