第三章
[8]前話
樹海から帰るとすぐに神社でお祓いをしてもらった、それが終わってから橘は大学で衣川に話した。
「あそこ調べたらな」
「自殺の名所でだっただろ」
「ああ、本当に闇の世界でな」
「殺された人とかがな」
「埋められたりしてるみたいだな」
「ああした場所で自殺したり埋められるとな」
そうなればというのだ。
「もうな」
「それでわからないな」
「ちょっと道を外れたら遭難するんだ」
そうなる場所だからだというのだ。
「自殺したり埋めたりするにはな」
「最適の場所だよな」
「だからな」
「俺達が見た人もいるんだな」
「幽霊、しかもな」
「怨霊がな」
「神社の人が言うに俺達に怨念はかかってなくてな」
そう言われたことも話した。
「地縛霊だったみたいだが」
「地縛霊も怖いな」
「怨霊であることに変わりないからな」
その為にというのだ。
「だからな」
「それでだよな」
「お祓いしてもらったんだよ、用心に越したことはないからな」
「そうだよな」
「それでそうしたことも頭に入れて」
そうしていってというのだ。
「これからもな」
「ああ、自然を楽しんでいこうな」
二人で話した、そしてだった。
今度は何処に行くかを話した、話す二人の顔は次第に明るいものになっていった。
富士の樹海は出る 完
2024・4・26
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