第3話:ピカチュウの慈愛
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ピチューが……ピカチュウになっちゃった?」
一方、ポケモンの事を何も知らない連中はビックリ仰天した。
「な!……何なんだよこいつ!?」
だが、ツツケラを虐殺した連中のビックリ仰天はまだまだこれからだった。
「おい!」
「今度は何だ!?」
ツツケラを虐殺した連中とグートミューティヒとのやり取りを見守っていたドデカバシ達が、殺されたツツケラの為に戦おうとした上にピチューをピカチュウに進化させる条件を満たしたグートミューティヒに加勢するべく一斉に飛び出したのだ!
因みに、ピチューはとてもなかよしな状態でレベルアップするとピカチュウに進化するのだ。
「何なんだよ!何で急にモンスターが一斉に!?」
それだけじゃない!
ワルビアル、フライゴン、グソクムシャ、リザードンもグートミューティヒに加勢しに来てくれたのだ!
ツツケラを虐殺した連中が慌てて臨戦態勢を整えようとするが、グートミューティヒに加勢したポケモンはどれもツツケラとは違って百戦錬磨な強豪ポケモンばかり!
「駄目だ!こんなのとやりあってたら、命が幾つ有っても足りねぇぜ!」
「逃げろぉー!」
「あいつら強過ぎるぅーーーーー!」
ツツケラを虐殺した連中はあっけなく敗北して逃げ去ってしまった。
それを見たワルビアルがそれを追撃しようとするが、
「駄目だ!それじゃあツツケラを殺した連中と同じになっちゃうよ!」
グートミューティヒの懇願を聞き、ワルビアルは渋々追撃を諦めた。
口汚く罵られれば辛いし、暴力を振るわれれば痛い。
するのもされるのも、グートミューティヒは嫌だった。
グートミューティヒの声は確かに全てのモンスターを例外無く極悪害獣扱いする人類には届かなかった……
だが、グートミューティヒのポケモンの為を思って言った言葉は、ちゃんとポケモン達に届いたのだ。
「みんな……」
自分達を助けてくれた強豪ポケモン達に、グートミューティヒは黙って頭を深々と下げた。
そして……グートミューティヒの力及ばずに虐殺されたツツケラの為に墓を作った。そして、ピカチュウはそんなグートミューティヒの頭を優しくなでた。
そんなグートミューティヒを視て、グソクムシャは同行を願い出たが、グートミューティヒは自分の力不足を理由にそれを断った。
「ありがたいけど、今の僕じゃ君を使いこなせない。だから、また次の機会にさせて貰うよ」
だが、そんなグートミューティヒの顔は非常に明るかった。
グートミューティヒの声は確かに届いてはいるのだ!未だに人間以外ではあるが。
グートミューティヒが置かれている立場は、未だに害虫側から害虫駆除業者を見る様なモノだが、それでも、グートミューティヒの優しい意志を正しく理解してくれる者がいる事実は、グートミューティヒの心を癒すには十分だった。
それからしばら
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