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会や経済を支配するそのやり口が気に食わねぇ。しっかりとお前が戦っていたら、闘争をしていたら自由を求めたら、それらを考えて前に進んでいたらアメリカは偉大なるアメリカのままだったはずだ。アメリカをアメリカじゃなくしたのは富裕層と二大政党という党派性に縛られた自由の奴隷共だ。
俺の目指す修正サンズ・オブ・リバティは違う。努力と自由へ前のめりに死ぬ。その結果アメリカをアメリカ足らしめる。開拓と自由の道こそがアメリカだ。経済や軍事なんかはあとからついてくる。偉大なるアメリカを目指すためにまた一度利権を整地する必要がある。
「美しい手というのはな。インテリの豆一つない手じゃねぇ。爪に汚れがあって、顔に汚れを被ってそれでも何かをひたむきに作ろうとして汚れた手だ!アメリカを馬鹿にするんじゃねぇ!アメリカは世界の工場で世界の農場だったんだ!今はナヨナヨした金融やITばかりだ。生産を忘れて輸送を忘れて、地に足をつけた活動を忘れて、努力と土の味や匂いを忘れて!汚いと安いと馬鹿にしてきたのが今のアメリカに憧れずに、ジャパンのオールマイトに憧れる市民を作り出した。人間は工場でできるわけじゃねぇ!大地で出来るんだ。大地を再び作らないといけない。それには変革だ!わかったか!封建主義者野郎!お前は経済と利権が作り上げたミームだ!あそこの爺さんを見てみろ!」
俺は近づくと無個性の年老いた爺さんたちの手を掴み、それを見てアメリカを感じる。農夫の手だ。そして工場員の手だ。これこそが、これが国家だ!アメリカの手だ。豆一つ出来ずに金を右から左に流して儲ける色白のヒョロガリでは到達できない手だ。
イノベーションやなんやで誤魔化しているがイノベーションは良いも悪いも振れ幅がある。常に人が必要としてるのが‥‥。
「わかるか?記者のお前に。この爺さんたちの正しさが。この手にこそアメリカが宿っている。」
爺さんたちの手を記者の前に出す。爺さんたちは困ってるようだが嬉しそうにしてやがる。爺さんたちの努力を無視してきた社会の歪さの現れだ。
「な、なにを!?」
分からねぇようだな。顔を殴ってやりたいが選挙中だから勘弁してやる。俺が説明してやるよ。
「正直者の努力をした労働者の手だ。ホワイトカラーごときには理解できない研鑽や努力が宿っている。アメリカはこの手にこそ宿るんだ。世界が駄目になったんじゃねぇ。アメリカが駄目になったから世界がおかしくなったんだ。金持ちが儲けるためにやるID登録された兵士やID登録されたヴィランやID登録されたヒーローやサイドキックと共にID登録された道具や武器を使い、ID登録された戦争を中東やアフリカでやり続けてるじゃねぇか!商業主義の戦争が幾らの血を流してやがる!儲かるのはホワイトカラーやマスコミやコングロマリットやら軍産複合体、
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