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俺のヴィジランテ合衆国
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れないな。だからってやることは常に同じだ。アメリカはアメリカだ!星条旗は星条旗だ!

 「個性だかなんだか知らねぇがな‥‥アメリカを舐めるんじゃねぇ!」
 立ち上がろうとする意志があれば誰でも立ち上がれるのがアメリカだ。お前は俺のアメリカをバカにした。

 「なんで!?馬鹿な!ふざけんなよ!」
 とっさにやつはショットガンを撃とうとするがもう遅え、一気にタックルを決めるとそのまま、十発殴った。手を見ると血が出ている。ナノマシンまでは着いてきてないのか。まぁ、ナノマシンも小手先に過ぎない。必要なのはアメリカンスピリットだ。それ以外は付属品に過ぎない。

 完全に伸びたのを見て、縛り上げるとやつのタクシーの中身を見る。トランクには工具、ダッシュボードには札束、クスリの売人も兼ねていたようだ。なら、手始めにヤクをばらまくゴロツキをぶん殴るか。

 「楽しめそうだな。ドライブの開始だぜ。」
 タクシーを飛ばすとそのまま、市街に入るが驚愕した。

 「人間じゃねぇシャークヘッドのやつまでいるのか。」
 ティンダーの携帯からSNSを見て、この社会の成り立ちも調べたがはっきり言って亜種のルッキズムにあふれていやがる。

 個性という努力を堕落させ、言い訳にもなるふざけた力。これが癌に間違いねぇ。それに個性がなくてもヴィランなんてのはぶん殴れば倒せる。個性は個性でしかない。しかし、個性にアメリカンスピリットは犯され捻じ曲げられてしまった。

 努力すれば誰だって俺ぐらいにはなれるはずなのに。コイツらにアメリカを叩き込んでやる。

 




 「あれから8年か。オールマイトオタク、お前とこうして話すようになるとはな。」
 俺は眼鏡とネクタイを外した。オールマイトに憧れてるだけのムキムキマッチョの変態野郎に向き直る。
 
 「‥‥本当に止まらないのか?」
止まれる訳がねぇそれがアメリカだ。オールマイトのやり方もアメリカだろうが俺のやり方もアメリカだ。

 「わかってるだろう?考えがかち合う時にやるべきことが。それに今のヒーローはヒーローじゃねぇ。あれはハリウッドの俳優やモデルと一緒だ。金で雇われてるだけの奴らだ。現にアメリカはヒーローは山のようにいるがお前と今向かってるらしいスターアンドストライプぐらいだ。既にアメリカは死んだんだよ。だが、アメリカは蘇る!」
 俺は拳を天に上げた。

 「なんでお前はそんなに力を持っている?個性か?」
 なにを馬鹿なことを言ってやがる。個性で得た力なんてものじゃあアメリカは動かねぇ。努力と鍛錬と研鑽、そして筋肉だ。わかりやすくシンプルだ。個性は努力ではなく、堕落させる。

 「これが俺の個性かだと?個性や無個性にこだわるようじゃ、ヴィランでもヒーローでもねぇ。俺は常に
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