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帝国兵となってしまった。
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産社会は物質的な豊かさをもたらしたが、精神的な貧困をもたらした。故に物質的欠損を精神的な正しさで穴埋めしようとするニンゲンと精神的欠損を物質的な正しさで穴埋めしようとするニンゲンが蔓延したのだ。

 人間は神ではないから真の合理性を持たない、しかし、人間には人間足らしめるヒューマニズムがある。合理性の奴隷ではない。主体性と責任と義務を持つ素晴らしき存在だ。だから、護るためにも、それを護るためにもフランソワという国を短期で陥落させる。合理と他責性の塊の大量生産された民を持ち、歪んだナショナリズムと他者を操るマキャヴェリストで拝金主義のマンモニズムが生んだアルビオン連合王国も倒す。

 心を攻むるを上と為し、城を攻むるを下と為す。心もて戦うを上と為し、兵もて戦うを下と為すだ。馬謖が優秀と言われた所以だ。心を持って心を攻める。まずはフランソワを片付ける。

 「であるならば、ここで全軍待機か?予備戦力の降下歩兵10個師団を持ってくるか?」
 バーグマンがコーヒーを持ちながら聞いてくる。答えはコーヒーにあるのだ。

 「お願いいたします。釣り餌はあります。引き釣りだして見せますよ。」
 書簡にあったが遊撃軍団を指揮してるだろうオルトー・スコールェを使う。そして、オルトーの部下にはバーグマンが溜め込んでいる武器と本国にある予備戦力にて作戦をしてもらう。

 こちらが動いたようにして、バーグマンが鍛えた空挺部隊定員8000人で一個師団とされている彼らを10個師団降下させる。バーグマンの戦闘を知っているならば、初期戦闘戦による守備兵を拘束のための撹乱に出してきた戦力としてフランソワ陸軍は早めに排除しようとするはず。そして、空挺師団は撤退する。撤退すると議会や国民に言い訳も何も立たない後悔すら立ってない壊れきったフランソワ軍は戦果に対する渇望のあまりに追いかけてきて突出するはずだ。俺達はそこを叩く徹底的に。

 今フランソワ軍が欲しくて欲しくてたまらないのは、変わった局面に変化を可能とする士気を維持する為の戦果、新指導者が示すパワーだ。勝利を知る兵士、恐れを無くした戦士。つまりは成功経験のはずだ。だからこそ奴らは我慢できないと予想される。それに俺達の部隊の排除ができれば合流出来ると思うはず。100万の遊兵はなくしたい、それができるであろう手段が眼の前に提示されていて実績がほしい新しい指揮官。これだけで材料は揃ってる。

 猟師は穴倉に入って熊とは戦わない。熊の穴倉の前で待つのだ何日もかけて飢えと友人になり、渇きと恋人になり雨で唇を潤し微動だにせず自然と共になる。マタギだ。

 フランソワは猟師でも猟犬でもない。今は単なる獲物だ。大地は母で、空は父で、海は人民である大衆つまりは国家の子どもだ。それを忘れたフランソワは必ず負ける。

 「
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