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帝国兵となってしまった。
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逆らう人間を人は英傑などと呼ぶのかも知れない。空気に水を差すこともおかしな事をしてる人間を笑って知らしめることも出来ない俺は一般人だ。

 だから、歴史という巨人の肩に乗ってるだけだ。その中で一つでも人命が助かる方を取るしかあるまい。水の地球が育んだ命を簡単に奪い合い、取り合い、殺し合い、恨み合いそんな合いが続いて愛を忘れ合い、愛国や忠義を理由に戦火は際限無く広がる。

 人の業で人のあり方で変わらない明日かもしれない。しかし、これを続けては進歩しない、人の世が間違っているなら人が直して見せる!何より一般人が直さないといけない。それが人が人であり、獣ではない薄皮一枚の所以だから……合理を語るとこれが見えなくなる。ヒューマニズムというものを、合理で覆い尽くせば合理は人殺しの言い訳になり、管理された機械同士の合理的な一般人が関係ないショー的な殺し合いになる。

 管理された兵士が管理された機械のごとく、管理された環境で管理された武器で管理された様に戦うショーハウスを管理された市場で、管理する側が見て制御されて管理された余剰物資で代理戦争をし、物余りを消費するための経済のための戦争が始まってしまう。そんなことは許されるわけがない。人間は神ではないのだから、神も人間ではないのだから、ヒューマニズムを忘れた人間がない、人が人として死ねない殺し合いになんの意味がある?大国間のガス抜きや経済のために血が流れるのを良しとするカミになったニンゲンのクニを俺が許せるわけがない。

 血が通ったお互いに痛みを感じ涙を流せるヒューマニズムがある人間の国でありたい。人間を辞めたニンゲンが作り出す国ではないクニに人類の愛はない。あるのは騙し合い、押し付け合い、嫉妬し合い、妬み合い、羨まし合い、殺し合い責任がないから毎日数分間の憎悪をネットなどに書いて正しさを確かめ合い傷つけ合うのを助長し合う監視社会だ。どちらかの賛成か反対かで二者択一を迫り二極化を迫り、正義の名のもとに解決策も模索せずに罵り合って譲り合えない世界になってしまう。

 他責性と付和雷同から来る近代大衆社会だ。大衆は責任を取らなくていいと義務と責任を放棄してショーに参加する歪んだパンとサーカスが行われて、誰かが解決できるはずだと大衆性を発揮する人間じゃないニンゲンたちの山、自らの責任で発言せずに野次を飛ばすだけ、行動した大衆性を持たない流れに逆らう水を差すヒューマニズムを持った人間を排斥して監視し合う、ビッグブラザーすら居ないオセアニアの大衆性が作り出す全体主義がもたらす永久闘争だ。

 だから、そうはならないように責任を取る人間を見せねばならない、愛なき世界に愛を語らなければならない、人なき世界に人を語らなければならない、大衆を否定し国民という責任と義務を持った人間が再生産されねばならない。大量生
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