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帝国兵となってしまった。
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々のフランソワ侵攻軍からの悲鳴と議会制国家を語る以上は有権者の家族は兵士一人につき四人は投票に関係するので明白。籠るフランソワ軍を穴倉から引きずり出して出てきたところを叩く。お互いに籠城戦は後詰めがなければ勝てない。そして、多くの場合戦争は野戦と火力優勢と機動力で決まるのだ。

 なぜ、戦略ゲームにおいてプレイヤーが強いのか?それは情報を染み渡らせて判断の多くを決めてそれを即座に動かせるからだ。しかし、現実はそうではない。フランソワには悪いが帝国の方が判断は早い傾向にある上に大軍であれば大軍であるほどに単純で明快な動きしかできないのだ。故に大軍を寡兵で破る話は多々あるのだ。俺は歴史という巨人の肩に乗っかった一般人でしかない。

 ワンダに出てくる巨像や乗っかった巨人がエレンじゃないのを願うしかないが。後詰めは帝国はまだまだ出せる。フランソワは余力が少ない、なぜならば農業国だからだ。工業力が乏しく武器の生産数も帝国やアルビオンにも勝てず、植民地があるのにもかかわらず国民総生産(何故か論文で書いたら大ウケした。)でも負けている。

 しかし、そんなフランソワが帝国やアルビオンに勝っているのは自尊心、自尊心がゆえに彼らは戦える。武器を取れる。農業国という理由が故に彼らは戦う地表が彼らを支えているのだ。それに自尊心が故に無理な徴兵もできる。

 帝国かアルビオンに頭を下げるくらいなら死を選ぶ高潔さもあるだろう。それを意固地と言うかもしれないが、忍耐強さや我慢強さはないが世論の沸騰力は強い。だから、馬鹿にできないし、馬鹿にしてはいけない。フランソワにあるのは世論による鉛の嵐だ。彼らは強さがある。数字や文字に表せない強さがある強かさもある。我々がやるべき形は小早川秀秋だ。詰まるべきは鎮座すべき。そして、敵を誘い出す。
 
 小早川秀秋はどちらを攻めるべきか見極めていたのだ。あのまま徳川が崩れるなら徳川を叩いただろうし、詰まるところはどちらも選べる保険だ。ゆえに動かない。先に動けば負ける。負けるからこそ、こちらが焦って動いたように見せて釣り出すしかない。ここに来て俺はコーヒーを見る。

 コーヒーは黒い。横を見る。バーグマンが砂糖を入れていた。何個も連続で入れられる波紋が広がり大きくなる。スプーンがかき混ぜられるコーヒーの中に渦潮を作る。渦潮……車懸り……実際は雁行による多段階突撃などと言われるが車懸りと波紋、突破力…ズール戦争かな。

 波紋の広がりは一つ一つは小さくても集まれば波になる。波はやがて大海を動かす。つまりは、これは天啓か。これこそが作戦。鶏肋だ。多くの人間は合理的ではなく、判断を急がれたら同じ判断を下す。何故ならば歴史がそれを示している。だが、時流や歴史の一滴の水が集まり生み出す大河の歴史に逆らう流されない人間もいる。流されずに
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