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るとそこにあったのは……。
「ジャッフルが引責辞任をして、ニーヴェルが元帥に?この局面で指揮官をコロコロ変えるとは。」
正気の沙汰ではないフランソワ陸軍の明日に何を考えているのか分からなくなりながら、情報を集める。
「ニーヴェルになってからブレストなどの港が活発化。更には……。」
攻勢の準備だろうなと当たりをつける。ディジョンまで退いたのもこれか。おそらく島国から武器が来ている。
「これはこうか。」
スパイや国民の麦からの分析によるとフランソワ陸軍はまだ120万人の動員をする余地がある。120万人だ。彼らはまだ余力がある。詰まるところこれは…。
「まずいな。」
アントウォーペンの部隊が下がりつつあるとの報告も見た。つまり、バーグマンと俺の部隊は挟み撃ちを食らう恐れがあるのだ。
逆に言えばこちらがアントウォーペンに行かなかったことで出来た相手の物資の喪失によるアドバンテージはまだ続いてはいる。何回かの攻勢を防ぎさえすれば彼らは干上がる。しかし、フランソワ北部にいる部隊と合流しなければならない。
そんな事を考えて居た時に司令官室に足音が聞こえる。扉が開かれてそこにあった顔はバーグマン上級大将だった。
「遅すぎたようだがまだ間に合うかね?ジシュカ大将。昇進の前払いだよ。私は元帥だそうだ。」
手に持っていた杖をこちらに見せてきた。本格的に長い夜になりそうだと眠気が引いていった。
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