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ソワ艦隊とレガドニア艦隊を霧が発生するまで待ち、その後に水雷艇や新型魚雷艇Sボートの大多数の突撃と逃げようとするフランソワ・レガドニア連合艦隊を丁字戦法で撃破、レガドニア海軍のレガドニア級前弩戦艦2隻と巡洋装甲艦2隻の拿捕、フランソワ海軍からも弩級戦艦5隻と前弩級戦艦、巡洋戦艦7隻、巡洋艦3隻、駆逐艦は8隻の拿捕で完勝、諜報部からの話では本国の海軍大臣が辞任と、レガドニア・フランソワの海軍司令官とこの戦いの提督の計四人が自決したようだ。
が、フランソワ大西洋艦隊が壊滅してもフランソワ地中海艦隊はまだ生きている。それに、島国根性紅茶まみれ本国が植民地の植民地になる予定の植民地依存体質メンヘラ紳士の国が巡洋艦や駆逐艦、水雷艇などを援助する動きもある。何より、植民地艦隊もフランソワ軍はまだ回頭しきってはいない。まだ本国の大西洋側に居た艦隊を叩いただけだ。なにより、フランソワは陸軍国家であるのだから。なにより、誰の入れ知恵かはしらないが世界に対する情報戦略のためにフランソワに海上封鎖は出来ない。我々侵略を受けた国が宣戦布告もなしに戦争をしに来たレガドニアとフランソワを殴りつけるという名目で戦ってるのだから。帝国外交部にしては頭が回るのが謎だ。いきなり、ツィンメルマン電報しないよな?
その陸軍国家を締め上げる仕上げはこの部隊が目指すアントウォーペンの解放ができれば敵側の補給は絶たれるわけだ。それが先かベルンに向こうが着くのが先か。フランソワ本国に残った主力はダンケルクに向かっているのだろう。抵抗らしい抵抗もなく熱したナイフがバターを切るが如くぬるりぬるりと先に進む。俺は地図を眺めながら呟いた。ミュールズ攻略のためにマッケンゼン大将とボイナ大将が囮として32個師団を使った攻勢に出ている。ほとんどがダキア兵だ。
「アルデンヌ越えか。」
アルデンヌに7個師団に機動戦力なんて第二次世界大戦初戦と思いきや、こちらの戦車乗りは新人が多い。そして何より司令部がこの俺の突破攻撃に新たにラインの守り作戦と名付けてくれたからより、やる気も下がる。アルデンヌ攻勢じゃないか!失敗しただろそれ!バルジじゃないんだよバルジじゃ。やれと言われたんだからやるしかあるまい。頭シュリーフェンになってるんじゃないのか?
「アルデンヌを機動戦力で突破できるのでしょうか?最近の司令部は妙に未来を知ってるかのような先読みを焦っているような?」
指揮下に入ったマインフェルン大佐が話しかけてくる。帝国軍人は固いというイメージなのに皆俺に聞いてきたり意見を階級関係なしに求めてくる。俺は助言マシーンじゃないぞ。そういうのは知力100にした軍師に聞くものであって、一般サラリーマン軍人の俺に聞かれても困る。助言と言われてもイルカを消す方法なんか知りはしない。
そう言われれば、
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