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副官が時計を用意している中、俺は眉間を揉んで、目元を押した。
「時計合わせました!」
俺は副官とお互いに確認してからペーパーナイフで封筒を開き、指令をみる。そこには……。
「なるほど。」
このまま、混乱した共和国軍の退路を絶つように背後に回り込み、敵を倒すように書いてあった。気軽に言う、気に入らんな。そして、南部に蓄えてある戦車800両と南部の6個師団の一時的な指揮権を与えると書いてある。作戦名は……。
「バルバロッサ?」
嫌な予感しかしないが、命令は命令である。こちらはやるしかない。7個師団による作戦だ。おそらく、ここでこちらが囮になっている内に中央と北部からの平押しをやるのだろう。包囲殲滅といったところか。しかし、帝国内に入ってきたフランソワ軍は100個師団に登ると見られている。混乱を治められたらこちらが狩られるだろう。
「やるしかないよな。」
早速、準備のために俺は眠たい頭を動かして立ち上がるのだった。
会議室には援軍にリーデル(大佐に昇進)がいて、いつも通り体操をしたり騒がしいなと思いつつ、反攻作戦のために何ができるかを考えていた。
バルバロッサって名称がすごい不吉だなと俺はそろそろターニャにバトンタッチを出来ないものかと息を大きく吸い込んだ。まだまだ空は晴れていた。
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