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投げ込まれないように鉄板かぶせただけのものやオープントップや正面に鉄板がついただけのものにイスパニア内戦やダキアで見た帝国の旧式戦車の砲塔を剥がして榴弾砲を載せたようなものに、ダキアやイスパニアで鹵獲した他国の戦車を砲塔を剥がしてヘッツァーのようにしたものなどが並んでいた。転輪の数で帝国ではないのがわかるし、元々日本では特に役に立たない人間メジャーや人間測量機と言われるような特技があった。
二次元と三次元における空間把握能力が高いから出来ていたと言われたが空間把握能力が生活の役には立たない。空間把握が高いからなんだというのだ。
軽く、ホルンガー大佐やその他の面々と懇談後に開戦に備えて、準備をした。
まさに大戦は始まる前だと言うが駆けずり回りながら国境地帯の市民たちと会話したが意外と帝国への反感は係争地の北部国境地帯でも酷くはない。国民の麦により経済活動により、ダキアへの建設事業出稼ぎや帝国工業地帯への出稼ぎで若い男の大半は居ない、それに年配にしても上がり調子のこの帝国の国民でいることに価値を見出し始めていた。特に共和国時代よりも生活水準は上がり始め、国民の麦の党は緩衝地帯としての北部係争地帯およびアレーヌ・ロイゲン地域の価値を認めていた。
どちらかが所有するから問題となるだけであり、自治区などとして、緩衝地帯として独立させる。国民の麦の党は北部係争地地帯、アレーヌ・ロイゲン地方を2個の国としてフランソワからの防波堤として機能させようと考えているようであり、日夜議会で言及しており、北部係争地地方とアレーヌ・ロイゲン地方からは支持を受けていた。当然、フランソワから見ても緩衝地帯はやぶさかではない。フランソワ内部からも賛同者は出ていた。
かの地域の人々からすれば自らが最前線になるとわかっているのだ。ならば緩衝地帯として、帝国とフランソワから独立保障を手に入れれば戦争に巻き込まれる心配はない。特にアレーヌ・ロイゲン地方からは鉄鉱石と石炭が出るため帝国とフランソワで揉めている。逆に言えばアレーヌ・ロイゲンが独立すればフランソワと帝国に輸出ができるためにアレーヌ・ロイゲンは潤うことが間違いない。特に目覚ましい帝国のような発展がフランソワでも起きればアレーヌ・ロイゲンは豊かな独立国となること間違いなしである。
形式上、帝国からの独立のために国民の麦の党の新聞によると王国としての独立を発案し、独立に必要な行政官や役人を育てるというやり方らしい。
また、帝国議会も概ね賛同的であり、火種を消すというのは素晴らしいと考えている。軍人も賛同者は多い。しかし、逆に北部係争地やアレーヌ・ロイゲン地方からは帝国シンパが出ており、帝国に所属したほうが実りある経済の恩恵を確約されている。フランソワの大不況を見て賛同できはしないという派閥
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