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帝国兵となってしまった。
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ゼートゥーアとバークマンの中で政治的な取引があったとは思うが議会を黙らせる何かを二人が持っていたことになる。またパイプは誰なのだろうか?

 いや、これはもしかして全ては逆だ。金の流れや装備の流れから辿ってこの短時間で議会か貴族の仕業かを証拠揃えたというのが……。何故か、バークマンに引き止められたのにバーグマンに帰れと言われて帰った。当然、あのときの運転手はバーグマンの息がかかった……帰り道が若干変わっていた気がする。なるほど、最初から仕組まれていたのかもしれない。ならば、ゼートゥーアとバークマンが特に金は国民の麦などから用意ができる。武器も総司令としてダキアなどの派遣と敵の鹵獲武器の管理、講和会談の処理や補給をゼートゥーアが協力していた。その時に隠匿兵器を作ったのだろうか?これらと軍の諜報機関の一部を使えるゼートゥーアが人脈と諜報、ルートを担当してバークマンは金と武器を提供したと考えるのがこの短期間で証拠を揃えれたカラクリだろうな。

 議会では軍の予算に文句を言っていた貴族や社会運動家系議員が軒並み憲兵隊による取り調べで白昼堂々と連行されている。その上、貴族派の頭になるはずだった東部貴族派の大物すら、賄賂と脱税などの容疑で国民の麦の政党から議会参考人招致を食らい、他の派閥の下のものも連日証人喚問を受け、国民の不満はそちらの貴族らしくない単なる資本家として国を裏切った貴族派に対して向けられていた。
 
 特に皇帝派と市民派と言われる者たちが合作で挑んだのが貴族権権益の解体と中央集権化であり、強い中央政府が強い国家を生み出すと同時に多民族国家である帝国の基礎体力にもなるとして、貴族の権益を補填金を渡し国家へ帰属させるという動きが強まった。元々計画されていたと言わんばかりに行われたこれらの改革は皇帝に近い近衛軍と中央参謀本部が関わってるとされていて、特に総力戦に貴族権は不要、同時に産業の合同化と大規模化、帝国東部の工場などで移転できるものは中央に移転させたと言われている。また、東部貴族の中で耐えきれなかった者たちは全員、皇帝が領地を買い上げをする形で決着し数多くの貴族派が中央に降伏した。

 国内の再統合が急速に進む中でも強い帝国はセーフティ・ネットの配備も急ぎ、失業者対策として線路の拡張やフランソワとの国境地帯の南に塹壕が建設、再びの道路の敷設、また牛馬家畜と機械化による農業改革はやはり、軍部主導である。農業の機械化の推進(国民の麦が安い国民農業車を提供している。)と同時に石油を絶たれたときのために牛馬も農地に割り当てられた。国民の麦が増産したものがここでも使われていた。総力戦体制移行かは知らないが産業業界も協会が作られて統廃合を繰り返し一番効率がいい体制になるべく進んでおり、新聞記事によると海上封鎖されても10年は戦えるほどの備蓄物資を国と
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