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取り付いたか理解していない。
銃を奪う、少なくても捨てさせるのが俺の作戦だったのだ。
「チェストォォォォォォォ!!キェェェェェェェェェ!」
これは自爆するつもりだ。こんなところで自爆をされたら迷惑だが、最後の一太刀であれば見事だ。こうなるのをわかっての猿叫による飛び込み、誰だってできることじゃない。ゴールデンカムイなら誰だって出来そうだけど。変態仮面とかお断りなんで。
直ぐ様に首元に手を掴むと演算宝珠を引きずりだし、遠くになげる。
「キェェェェェイ!!」
さっきから猿叫をやりすぎて投げるときにも猿叫が出てしまった。猿叫をやりすぎるってなんだよ俺までおかしくなってるじゃないか!!だから、薩摩隼人は駄目なんだよ人類にはまだ早すぎる。
演算宝珠が天空で炸裂する様は先程の火花と猿叫による花火よりも花火だった。その火花が周りを照らすとかなりの数の魔導師が集まってきているのが見て取れた。掴んでいる士官の方に目を向けると意識が遠退いているのが分かる。花火の一瞬で人が多いし誰に引き渡そうか考えるとさっきのゴールデンカムイや北斗の拳の考えが恥ずかしくなった。
「この……。」
そう言えば誰なんだこいつ。帝国人猿叫薩摩蜻蛉構え反乱ボーイしかわからんぞ、要素をまとめたら鯉登じゃねぇか!!これが箇条書きのマジックか?
「この戦友……強敵……。いや、反乱者たちを拘束してくれ。地上は制圧しておいた。」
ゴールデンカムイを考えすぎてつい頭の中の鶴見の発言や北斗の拳が出てしまった。あと拡声をまだやったまんまにしていたし、猿叫のやり過ぎで声が枯れて震えていた。あと寒くて体が少し震える。頭から汗が滴り落ちて目元に来る。目を擦り顔から滴り落ちる汗が涙みたいだなと遠くに感じた。長い夜だった。本当に長い一日だった。帝国のいちばん長い日だった。
周りの集まっていた兵士たちは「了解いたしました!」と声を張り上げていたが、心なしか全員声が上ずっていた気もするが猿叫バトルを見ればそうもなるだろう。果てしなく俺は地平線の彼方から上がってくる太陽が恋しかった。それだけが今の癒やしだ。一生分の猿叫をした気がする。一生分の猿叫とか意味がわからないけど。そして、すぐにこの士官を誰か取りに来いよ。なんで、演算宝珠が無くなったから俺がずっとお姫様抱っこしてるんだよ。絵面が大正ロマンBLかなにかか?おかしいことが連続しすぎる。この空はこんなに広く風はまだ吹いているのに俺の周りだけはクリスタルが砕け散ったあとみたいな異変が起こるんだ?
「あぁ、白んできたな。」
空の明るさが高まるのを見ながら、早く誰かコイツを引き取れよと俺は心から強く願った。あの住民たちや検問の奴らは無事なのかな。まぁどうでもいいけど。今度とばかりは帝国軍人を
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