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帝国兵となってしまった。
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をお互いに出す状況ではテンポがわかる。しかし、猿叫で一撃が来るのがわかるならお互いにフェイント猿叫で一撃離脱戦法を取りながらも相手に一撃を入れようと虚実を使い刃を合わせる。猿叫が猿叫を呼び込み火花が太陽のように明るくする。夜明けの雄鶏が鳴くがごとくこの国の今を表す猿叫による夜明けの叫び。

 猿叫の木霊する街帝都と化しながらもこの打ち合いには俺に分があるのを感じ取った。魔力保有量の差だ。相手は魔力残量が徐々に枯渇しかけているのだろう猿叫と共に魔導刃と加速という猿叫そのものにも遠くに聞こえるように魔力を使っているマジカル薩摩三次元殺法。急に止まり蜻蛉構えを再び取る。つまり、奴は最後の一撃にかけたのだ。最初の一撃に全てをかける薩摩猿叫使いが待ちの姿勢から最後の一撃に全てを乗せるために止まった。最後の一撃が最初の一撃になる。お互いに一太刀あれば十分だと理解してるからこそ、息を吸い込む。

 まやかしの猿叫による探り合いは必要がない。相手が叫ぶだけなら俺は……。

 「キィィィィィエェッ!」
 とんでもないほどに振りかぶった唐竹割りを相手が放つ。加速はさっきよりも速い、本当に最後にして最初の必殺の太刀を放っている。薩摩隼人(帝国人)に突きは通用しない。突きは薩摩隼人を止めることは出来ない、突かれて横薙ぎされる間にも相手に一撃を食らわせるのを旨として進んでいる。猿叫により意識すら飛ばない、体の中の酸素を吐き出す事と叫びによりエンドルフィンやアドレナリンも出ているのだろう。脳内物質すら薩摩隼人に取っては容易い死は相手を殺す事のみで相手を殺せないことこそが、本当の意味での薩摩隼人にとっての死。一撃こそが薩摩の叫び、猿叫ではなく太刀筋にこそ叫びが入り一撃にこそ薩摩の真髄がある。ここは帝都、お互いに帝国人、互いにサーベル、格好は軍服で切り合い。実質ゴールデンカムイじゃないか?それか猿叫の国に入ってしまったのか実質キノの旅だ。猿叫の国とか挨拶でも猿叫してそう、先手の猿叫で強そうなキノを倒そうとしてキノに返り討ちにあって本当の強い兵に会えて満足して名前を聞いて笑いながら死んでキノたちを困惑させそう。これは北斗の拳かな?

 「チェッストォ!」
 こちらも唐竹割りで相手の剣を剣で掴むと巻き込み、そのまま右足で蹴りを相手の横っ腹に入れてから、それを軸に近づくとサーベルを捨てた。

 「捕まえた!」
 相手の片手をつかみ上げ防御させないように空いた片手で一方的に殴り付ける。相手の半身が片側に少し沈んだ気がする。つまりはこの感じ、隠した銃剣による刺突だろう。残念ながら刺突はわかってさえいればなんてことはない。

 迫りくる隠した片手からの銃剣の突きもすぐさまそちらに飛び腕ひし十字をキメるも自由になった片方の手で奴は拳銃を引き抜こうとするが無駄だ。何故、片側に
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