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帝国兵となってしまった。
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を使って背中を取ると首に足をかけてそのままフランケンシュタイナーを決める。防殻では防ぎ切れない衝撃をお見舞いする。その晒された腹に空になった弾倉を投げて動けなくさせると終わりだ。

 なんで、俺ばかり厄介事に巻き込まれているんだろうか?俺は悪くないはずだ。しかし、だが始まってしまった。だからこそ終わらせねばならない。始まりがあれば終りがある。終りがあるから始まりがある。プロローグはエピローグなのだ。

 最後の一人に近付く、見た目も士官だ。もしかすると彼だけは現役の士官なのかもしれない。

 「なぜこんな事をした?」
 単なる興味、終わりだと相手も気付いているだろう。反乱に時間はかけてはいけないのだ。ダキアもイスパニアも反乱開始だけは早かった。反乱はどれだけ早く官僚や首班になる人材の確保と声明文をラジオと新聞社を占拠して流すかなのだ。

 「それは簡単なことです。小官はずっと誰かになりたかったのであります。誰かになれない雑踏に紛れる存在から、貴官…フリードリヒ・デニーキン・ジシュカという靴を履いて世界の大舞台に立ちたかった。誰かに尊敬されたかった。誰かに必要とされたかった。誰にもなれない小官は誰にも必要とされなかった。だから、貴官になりたかった。この国を変える手助けをしたかった。この国は貴官の論文のように一度建て直さなくてはならない。そのために皆が集まった……そのために。この国の首脳部を変えなくては前線からの話ではもうすぐ戦争が始まる。戦争に耐えきれない、戦争で死ぬのは貴族などではなく農村部の人間や都市部の労働者だ。支配階級は負けても中立国に逃げれば良いが逃げれない国民はどうなる?小官は誰かになると決めた。貴官の靴を履いて舞台に立つことを決めた。これは逃げられない舞台だった。今変えなくては今は変わらない。この先にあるのは辛い明日でしかない。その痛みを少しでも変えたい。今の1000人より明日の10万人なのです。庶民を大事にしないこの帝国という歪みや連合王国という歪みはやがて合州国に負けて殖民地にされてしまう。まだ力が有るうちに変えようとするのは罪ですか?正攻法では何も変わらないこの国の惨状は誰かを必要としている。その誰かに小官はなりたかった。誰かに聞かれた時に小官は小官であると答えるために。ただ小官は誰かに必要とされたかった。誰かに尊敬されたかった。誰かの真似事でもいいからこの世の中を変えたかった。そのために貴官を真似して変わった。世界が変わった、自分に合った靴ではないから重たかった。靴に合わせて小官が変わるしかなかった。変わりたいから変わったのか、変わったから変わりたいと思ったのか、しかし、小官は変わってしまったのだから変わり続けて前に進むしかないのであります。失敗だと今もわかってる。が、協力してくれた人々のためにその業を背負って報いる為に
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