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帝国兵となってしまった。
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武器を取るとこちらを覗いてきた兵士にぶん投げる。そして、腰にサーベルをつける。
 「お仲間を返すぞ!」
 そして、ぶつかった拍子に後ろに居た二人を吹き飛ばしたようで魔力によるスローイングを喰らえば4人共に気絶をしていると簡単に考えられる。

 向こうで光が見える。あの中尉がやったのだろう。となると残りは15人程度か?なんだ、大したことはない数じゃないか。奴を投げる前に武装解除して手に入れた拳銃を見る。

 「RGK C16か。」
 見た目は完全なモーゼル拳銃であるコイツは古いだけあってかなりの流通量を誇り、安い。ストックをつければ自動カービンの代用になることからも重宝されていた。現に今もこの反乱分子が使っているし、イスパニア内戦でもストックをつけて更には35発弾倉をつけた上にマシンピストル化したトンプソンモドキまでいた。こいつらのは弾倉の着脱は出来るが弾倉の大きさ的に10発だな。無いよりはマシだがルガーの方がまだいい。

 「見えた!」
 背筋に走る悪寒に近くにあった桶を後ろに思い切り飛ばして、後ろに踵から飛び空中で回転して体当りしてみればまた一人を撃退するのに成功した。そして、コイツが持っているのも……。

 「RGK C16か。そして、同じモデル。」
 二丁拳銃なんてする気もないがやらねばならないのならやるしかあるまい。ストックがあればいくらでも何度でもするがこの銃、なかなかに衝撃が強い。輸出用のモデルなのだろうか?それとも初期生産ロットか?それにしても弾倉を2つずつしか持ってないのを見ると資金も想像よりは少ないのかもしれない。ほぼモーゼルだし。

 大通りに転がり出ると空の上にまだいる奴らに銃弾を浴びせる。片方で避ける場所にもう一方は誘い込むように。何回も撃ち込む。反撃をあまりしてこないのは近くに伸びているさっき投げた奴らを巻き込みかねないからだろう。魔力を吹かす。宝珠が輝き飛び上がる。空へ。浮遊のもたらす感覚とバレルロールと回避起動を入れた衝撃が合わさる。飛び立つ時が一番危険だが、だからこそ意味がある。相手の攻撃を一気に受ける。脳に響く感覚で回りながらもただ避ける。そして、回避しながらもマズルフラッシュで位置を覚えて銃弾を見ずに叩きこむ。また一人、また一人といなくなる敵。一般人の俺には荷が勝ちすぎているが仕方がないのもまた一つ。銃弾は点と点の攻撃で線や面ではない。だからこそ避けれる上に銃弾が防殻に当たる寸前に回転もすれば弾を滑らせるのも一般人の俺にすらできる簡単な事なのだ。数が減るのを見て恐れたのか魔導刃での斬りつけに変えてきたのは評価するがもう十分に距離を詰めた。相手のサーベルを蹴って軌道をずらしてから、手持ち無沙汰なもう一方の足で蹴る。サマーソルトキック、そして……。蹴りが決まったのをそのままに胴体に急加速して遠心力
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