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帝国兵となってしまった。
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強いのだろうがそれは積み上げてきた蓄積の強さであって、常時出力される国力などは合州国に劣る。工業力も何もかもが合州国には勝ってはいないのだ。富国強兵ができてない国がなぜ勝てるのだろうか?強兵富国ではなく、富国強兵という並びが示しているだろう。

 『私達はその通り!小官は601試験技術大隊所属、クラウツ・フォン・ウント・ツー・ロブリン中佐である。少将であろうとも監査は受けていただきたい。』
 なるほど、ユンカーなどと呼ばれる東側領主の名前を名乗るが訛が実に西側だ。違和感の内容はそういうことか。

 反乱部隊かテロリストか外国の差し金か、本当に議会からの刺客か。敵には違いない。向こうは自分たちが優位だと思ってその足を上げている。揚げ足は掬われるから揚げ足取りと言われるのも知らずに…。

 「では、監査をしてもらいたい。代表者は降下してもらいたい。」
 中尉に目配せをすると察した様子を示した。中尉もここに展開する以上はどの部隊の区画かは理解していたのだろう。

 反撃の狼煙は夜明けよりも早く上がるのだ。
 
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