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帝国兵となってしまった。
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嗟のことに起動できなかっただろうが、この一瞬で防御を固めた。雪崩式で放り投げた形なので、頭がザクロになっていてもおかしくはない。が、よく見ると自らの宝珠を最高回転させている。コイツ、気絶しそうな淵で最大級の成長をしたのか?サイヤ人かなにかか?戦闘民族かよ!とするならばやりやがったってことだ。主導は反対派なのか議会なのかはしらないが内戦をしようとしていた。つまりそれは明確に意図がある。そうまでして主導権争いをしたいのか!その結果、何人死ぬかわからないだろうに!奴らは何も考えていないということだな。

 大義のためなら小事と命を粗末に扱っているのだろう。でなければこうもなるまい。それにしても、誰が主導者だ?相手のブーツから紐を引き抜くと親指を中心に編み込むように腕を縛り、ズボンのベルトを引き抜いて捨てる。これでサスペンダーをつけていないから動けないだろう。ついでに逃げても見つかりやすいように上半身を裸にさせる。ナイフを隠していたか。

 「いきなり何者だ!名前を名乗れ!」
 一斉に銃を向けられる。月が雲から出てきて一段と明るくなった。今の俺は階級章がないが大丈夫なのだろうか?まぁ、全然問題はないだろう。宝珠を一気に出力を上げる。防殻も起動している上にこれで戦闘になっても首都警備隊かそれが来なくても近衛軍がやってくるだろう、もう少しだけ待ったら良い。話などで伸ばせば良い。

 「まさか、ヤン・ジシュカ将軍?」誰かがそう言うと周りにいるのが「あぁ。」と納得の声を上げた。いや、納得?の声かこれは使える。問題として彼らが衝突しないようにしないとならない。

 「なるほど、つまるところ巡察をしていたのですか。なるほどだからか。」
 勝手にこの中尉が納得している。勝手に納得させておこう。そちらのほうがちょうどいい。足止めが必要だからな、両方を見比べる顔や手の動きを見るにどちらの味方かわからないからこそ、両方ともにこちらの味方だと思っているのだろう。

 たしかに航空魔導歩兵が着いたほうが勝つだろう。制空権は絶大だ。どちらについてもこの戦いは終わりだ。両者ともにこの国を割るかもしれないのだ。

 「この場にいる全員を私の預かりする!今から全員を拘束する!」
 こう言えば治安部隊のどちらが来ても問題はない。これで有耶無耶に出来ないはずだ。内紛をしてる暇があるわけがない。結束しなければこのままだと世界大戦が始まるというのに……悠長がすぎる。

 「拘束!?なぜ!」
 そう叫ぶやいなや空から音がする。

 「来たか!」
 空を見ると目に映るのはあの識別章は参謀部付き!しかし、この帝都のここの区画は近衛師団のハズ、それに隣の区画は参謀部ではなく陸軍の首都統合防衛部隊のはず。1年も前に議会で絶対防空国防区域が決まった時にそうなったはず。陸軍と海
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