33
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
うしかないのだ。この世の歪の泥を。だから、貴殿はフランソワ戦線を受け止めるのだ。」
いや、それを辞める選択肢はないのか?なんで人を激戦地に置きたがるんだよ。俺は何にもできないぞ。
「それがうまくいくかはわかりませんよ。小官はもはや単なる一兵卒ですから。」
よし、今だ。階級章と技能章、略綬も全部外して、バークマンの机の上に置いた。辞めるって言ってるよな。コレで辞めれるな。
「そこまで覚悟してくれたか!小官も一兵卒として、貴殿を見送ろう!ヤン・ジュシカ!武運を祈る!この帝国が誇る軍人に幸あれ!そして、帝国よさらなる栄えよ!ワルキューレすら貴殿の前では躊躇するだろう!祖国を守るのだ!あの時に何も得られなかった私のようになるなよ。ヤン・ジュシカ、君には帝国の未来ではなく、国民の未来がかかっているのだ!」
いや、誰も賛成するとか言ってないんですけどそんな勢いで押し切ろうとしないでくれますか?辞めるって暗に言ってるだろうが!
「私はただの一兵卒ですので指揮も何も出来ません。一市民ですから。」
ここまで言ってもわからない訳がないだろう。ほら、嫌だって言ってるぞ。
「そうだな。わかりきった話だったな。軍人ではなく、我々は一帝国民として当たるべきだな。指揮ではない。貴殿が立てたプランの通りに進んでいるからな。すべては国民を守るために国民の意思で選ばれるしかないな。国民の麦が国政第三政党にもなったわけだからな。」
いきなり未確認情報をサラッと言うな!何も知らないけどどうなってんだよそれ!えぇ……あんなスポーツ新聞並みのゴシップと意味不明な乱文ばかりを作ってる場所が国政政党になるとかおかしいだろうが。
「もう終わったからジュシカ、帰ってよろしい。補給などは心配するな。民間企業統合本部が後ろ盾についている。陸軍統制局は確実なる戦争経済への移行と君の論文を元に作られた背が低い作物たちは我々の継続力を高めていくだろう。民間も肥料工場の設置を拡大してきた。当然、君の理論による敵対国家から資源を大量に買付け備蓄し、国内の資源の保護もやった。飛躍的に石炭などの戦略物資も備蓄している。帝国は従来の戦争なら100年は戦えるだろうが、君の理論の世界大戦だともってせいぜい10年くらいだろう。しかし、案ずることはない。大陸から敵を追い出せば必然的に状況は変わるさ。悲観的に始めて、楽観的に終われば良い。我々の祖国のために!」
バークマンが立ち上がると国歌を歌いだした。俺はそれで反論できずに渋々帰る羽目になったがシュナウズで変な酔い方をしていたんじゃないだろうな?バークマン。
どちらにせよ飲む工業アルコールと言われるものを飲んでいるんだから仕方がないのかもしれない。やれと言われたものはしょうがない。それに小休止の時に退役してしまえば
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ