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点による一点突破を狙う。しかし、大地から生まれた国は違う。穴を埋めるためにただ泥臭く、愚直に愚直に穴を埋めるために多くの人間がそれをやるのだ。海の国は見れば格好がよく見えるだろう。そうだなやることが綺麗にまとまって見える。だがな‥‥。」
なんで俺はバークマンの長話を聞いているんだろうか?バークマンの長話に付き合わされるのだ?当たり障りのない話ならともかく、我慢して聞かなければ俺がどこに飛ばされるか聞き出せない。おかしいよな全く。
「大地に根ざすのが人間だ。泥をすすっても最後まで立っているのが勝者なのだ。綺麗さにかまけてそれを忘れてしまえば人は簡単に腐り果てる。だからだ、人間の住まう大地が今や足りない。もはや、腐り果てた納屋のようなルーシーなど言語道断だ。フランソワもだ。新しいもの、正しく聞こえるものにかまけて人間は地道な作業を忘れて綺麗で簡単で多く稼げる方法にしがみつこうとした。その軟弱さが国家を腐らせ個人のために家族や友人を売るようなことを起こすのだ。」
そんなことを俺に言われても知らん、学会かなんかで発表したらいいんじゃないのか?俺は俺で今あることに必死なだけなんだよ。そんな一般人な俺を捕まえて訳のわからんことをベラベラと言われたところで困るよ。もっと偉い奴に言ってくれ。
「このままでは人類が持たないかもしれない。富裕層に貧困層は食い散らかされ金が無い人間は人間ではなくなり、各国が貧民を輸出し、輸出された貧民を引き取り国内の貧民共々奴隷にするだろう。例えばプランテーションのように。それを直接統治してないからと言い訳して世界に広げるだろう。その展望もジシュカ、君は書いていただろう。私もそう思う。資本主義社会の暴走が世界に広まれば我々は加速的に死に行くしかない。まだ間に合うはずだ。全員が全員に敬意を払う社会!その姿を取り戻す。私はこの帝国を帝国民に取り戻すのだ!」
はい、あっそうですか。お好きに‥‥俺は関係ないし、取り戻すとか言われても……具体的に言うと国際金融資本や国際企業とかと戦うとか言うんだろうか?信長が堺衆や一向宗に同じことしたが結局足元を掬われただろうに、一国が戦うべき相手ではないよな。戦えないだろうし、勝った先に何があるんだろうか?
資本は自然に逆らい、低いところから高いところに登るのだ。自然では水は高いところから低いところに貯まる。それと違い、資本は利率が低いところから高いところに貯まるのだ。2回も同じことを考えてしまうほど当たり前の話で、それをいったのは何を隠そうカール・マルクスである。当たり前のことを当たり前だと発表したから彼はその点においては優秀と言わざる得ない。つまりはそういうことなんだ。資本は自己増殖してるだけで、それらを武力でなんとかできたならば、核兵器を持った国々がたくさんいたG8は全部問題を解
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