暁 〜小説投稿サイト〜
帝国兵となってしまった。
31
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
た。ならば、誰ができないというのだろうか?できないのではなく、諦めたらそこで終わりなのだ。月光のもとに星を求めた人類の、人類の歩みを否定は誰もできない。そうなのだ。だから、だからこそ、だからこそに俺は人間が人間らしく生きれる世界を求めるんだ。じゃなければ犠牲になった人々はどこに帰れるというのだ?自分で引き金を引いたならばそれぐらいの義務と責任は果たしてやるさ。

 だが、必ず大戦に参加する訳がないのだから大丈夫なはずだ。しかし、そうなってしまったらと考えが行くのも仕方ないことなのだ。戦いはあと一ヶ月半あまり、帝国軍は編成をより実践的なものに変えて、戦訓によりイスパニア事変に出した戦車である試作三号を主力から補助に変えて高速自走砲化と駆逐戦車化、より強力な戦車四号を主力に変更をし、敵重戦車との対戦経験から帝国重戦車開発が決定した。

 特に主力はもう1世代先の高いが性能があまりあるとされた国民の麦の会が設計した五号が有力視されていたが、数を揃えられないと却下された。より安価で強く量産が出来て整備性が良い早い兵器を求められる中で、帝国は安い戦車と高い戦車のミックスによるハイロー戦略を取り、航空機などもそれに続いた。

 国民の麦の会は、先行量産として五号を作り始めており、バークマンに無理やりねじ込んで、バークマンが無理やり軍にねじ込ませたという恐ろしさだ。設計自体は何年も前から済んでおり、規格や構想などは俺が書いた怪文書を元に作っているらしく、こないだのイスパニアでの装甲車はデータ取りだったようだ。圧倒的な長75mm砲を四号とともに装備しており、四号と五号に、三号は歯が立たなかった為にパンツァーショックと言われるものを起こし、また安価で歩兵が戦車を倒せる装備開発に勤しんだらしい。

 対装甲兵器と対歩兵用決戦兵器として、ロケット砲の制式採用が決まり、軍隊の機械化も着々と進む中で、また2週間経ったときに俺は、バークマンに呼び出された。非常に嫌な予感がする。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ