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て当たり前で勝ったならば景気が良くなる程度しか考えていない。
帝国の新聞はというと、どの新聞も国境にいるレガドニア協商連合を倒し、懲罰的な賠償金と領土割譲をさせろと書かれている。なぜか、戦いになれば俺がなんとでもするから大丈夫だと意味不明な結論があった。俺は何でもできるわけじゃない、一般人に何をしろと?大戦前にこんな訳の分からない国民を扇動するんじゃない!俺が何でもできる様に思われるだろ。一人じゃ何もできない情けない奴なのさ俺は。だからこそ、戦いから逃げようとしているのに何ぞそんな希望があるだの楽観視をするんだ?国力差はイスパニア、ダキア、イルドア、ルメリアがこちらに入っても埋まりはしない。なぜならば合州国という化け物があちらにいるからだ。
合州国は選挙前に合州国政府が貸し出した共同体側への武器の支払いや資金、買ってしまった戦時国債の問題で議会が空転してるらしく、現政府のイスパニアは支払いを拒否しており、共同体の幹部が逃げて亡命政権があると見られているルーシーに請求しろと断ったりでてんやわんやらしい。
「何だこの状況‥‥。俺は無事にここから離れられるのか?あと1ヶ月半しかないぞ。」
そういえばと思い、国民の麦の会に電話をかける。
「済まない、ただ電話をかけようと思ってね。このままだと1ヶ月半後に北で何かがおきそうだ。その時に民間人を頼む。」
占領地帯の人間は可愛そうだからな。これで退避させられるだろう。
『わかりました。あの時からずっと準備してますから。それにいろんなデータが得られていますからね。計画どおりに。会長の深い考えは理解できています。』
いつもと違ってべらべら話すやつだなと思いつつ、「ならば任せた。」とだけ告げて終わりにした。
このままどうなるのだろうか?まさか、大戦も俺が出ることになるのか?でも、まぁ准将だから最前線には出ないだろう。が、俺の命令で人が死ぬのならば俺は最前線に立ち続けて倒れるまで前に行くしかない。それが死者への礼儀だろう。俺はこの世界の人間ではないのだから、この世界の人間ではない俺が命を張らなくてはただ傍観者を気取って人の死をコンテンツとして消費するクソ野郎に成り下る。それだけは俺は御免被りたかった。なぜならば、神や世界の、星の瞬きよりも人間が人間らしく生きることこそが何よりも人間を人間が足らしめて、人間を作り出すのだから。
俺はただの人間でいい。英雄や名将なんて言葉はいらない。ただの人間で十分だ。それ以上に、いやそれ以外には何がいるというのだろうか?人間が人間らしく生きれる世界、誰もが求め何処にもない。そうなのだから、多分高望みなんだろう。だが、夢は願えばいつかは叶い、手を伸ばせばいつかは掴めるだろう。人は空を見上げて星に手を伸ばした。人類はいつしか月に降り立っ
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