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の山は准将になった俺にすら消息不明だ。なにか大きな力が働いてるのだろう。
大事はイルドアのベルート・ロッソネミコがイスパニア戦勝利の恩赦で解放されるとイルドア議会は焦って勝利を盾に議会解散をし、ベルートの挙国一致イルドア党に大敗を喫し、イルドア議会の9割がべルートの政党に議席をとられた。勝利の凱旋と言われるローマン帝国の歩兵の格好をした党員たちが首都を闊歩し、同時にべルートのパスタ、パン、じゃがいもの値下げが行われ市民から歓声が起きたと。
このルメリアの混乱の渦が世界で回る中で、べルートが指名したバルブはイルドアの南方大陸に展開していた軍を再編を完了させて、イルドア内で準動員が続く中で紅海に面するイーストリアに対して、商船拿捕やイルドア人保護を訴えて戦闘を開始、そのまま旧大陸がルメリアの話題で揉めているのが終わらない内にイーストリアの首都を占拠に成功した。わずか12日で終わった戦闘のため、世の中は引き続き話題の内容がルメリアがどうなるかのままで揺れ動いている。ついでにイルドアは領土交渉を行い、旧大陸側でも領土を拡張した。
ダキア国民は帝国が発展するとダキアも発展するのを理解した。それに多少周辺国に無茶を言っても帝国の後ろ盾で押し切れるので我が世の春とルメリアの一部を割譲させ、更にはルーシーに割譲要求で取られていた地域の一部を外交で取り戻し大ダキア主義と言われる時代に突入した。その多くの政策が帝国企業によるダキアの工業化と帝国の兵器輸入による近代化による国力増強案であり、ダキアの対外借金は帝国だけで伸び上がり、帝国軍や帝国官僚をかなり受け入れた形で国家運営を加速させている。
ダキアメディアの大半が流すプロパガンダにより、ダキア人は口々にダキアと帝国は兄弟であり、親子であり、家族であり、同盟であり、常にダキアを守る責任がある。そして、同盟であり肉親であるならばダキアと帝国は運命共同体、一蓮托生、何者かが力によって我々を切り裂かない限りはゴルディアスの結び目で我々は繋がっている。強固にしてルーシー人にすら介入できない強い繋がりだと言っている。それに対して帝国人は他国人から慕われることを知らなかった為に優越感と自尊心を擽られて、帝国側のダキアへの好感度も上がっていた。
他方で帝国内では、帝国の名前を出して割譲や条約改正を要求し、何回も成功させているのを良く見ていない。結果的に帝国が恨まれるからだ。再三、苦言を呈しているがダキア王と帝国の皇帝は仲が良い様で「兄上。」とダキア王に言われれば、皇帝は「まぁ、良いのではないか?」と許してしまう姿勢に議会と軍部は不満を持ち始めている。がしかし、経済が上手く回っていて特段、戦後ではあるのに景気は悪くはなっていない。むしろ、その屈強な軍事力を誇示した事で通貨が強くなり、帝国国民は戦争は勝っ
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