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帝国兵となってしまった。
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切り抜けれたとしても、合州国と連合王国、帝国サイド、連邦の三つ巴の緊張世界。そうですね。名付けるならコールドウォーがホットウォーに取って代わるでしょう。その中で3陣営の見栄の張り合いの先に勝者はいないと言い切れます。これらは簡単な話です。やがて爆弾自身が大陸間を飛び交うでしょう。大陸間を飛ぶのだから大陸間弾道弾というべきでしょうか。これらで互いに相手の国を滅ぼせると恫喝しながらそれを秩序と言い張る戦後が形成されるかと。」
 ソーサーの上にコーヒーカップを逆さにして置く。その上にスプーンを置いた。

 「それにこれは新たな戦争の始まりに過ぎません。こちらはやる気はなくても向こうはやる気です。戦争の狂気のジャズが響いています。その音に踊らされれば幾千万もの大型経済戦争の始まりです。」
 そして、スプーンの尻を指で叩き、飛び上がってきたスプーンを人差し指と中指で掴む。そして、それを振った。

 「貴官はそこまで考えるのかもしれないがそうはならなかったらどうする?このまま、挑発は終わるかもしれんぞ。合理性がない。」
 そうはならない。何故なら原作をなぞっているからだ。世界は不合理なのだ。だからしょうがない。それは確定事項で確定事象で避けられないことだ。カップの上に角砂糖を積む。

 「合理性だけで世界が動くのならば戦争は起きません。人間はチェスのコマではない。人間は好きなように生きて、好きなように死ぬのです。2ヶ月以内に大戦は起きると思います。これは冗談ではありません。連合王国が仕掛けてきてるのです。わかるでしょう?ダキアの時からずっとそうです。いくらインチが見つかりましたか?」
 角砂糖はカップの上でバランスを取りながら立っている。その角砂糖をスプーンにまとわせた魔導刃で断ち切る。

 「角砂糖もやり方によっては不安定な場所でも切れるわけです。じゃあ、大陸に安定した場所を作り上げたまな板の上の帝国はより切りやすい。正直、連合王国は連邦と共和国がどうなろうと仲間として見ていないから焚き付けるのは簡単でしょう。人間はチェスの駒ではないが連合王国はチェスをやっているつもりで世界を動かしている。その歪を我々が受けるわけです。つまるところ超大国アルビオン連合王国が国家を使った人形芝居をしようとしている。これに巻き込まれるのではなく、波に乗る。ポリネシア人がやってきたようにサーフィンをする様にすることで帝国は波に飲み込まれず波を乗りこなせるわけです。それに、早期講和をしなければ旧大陸は合州国の経済圏に飲み込まれます。我々の早期講和こそが旧大陸を救う手立てなのです。こうなれば政治家は勝ったことに浮かれてもう一撃と連合王国とことを構えるかもしれませんが帝国側には敵国に上陸する技術がない以上、泥試合は明白です。」
 地図の前に俺は歩いて帝国と連合王国にかか
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