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帝国兵となってしまった。
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とターニャ・デグレチャフが書いたとされる無制限飽和攻撃論を採択した。大量の攻撃と兵士で敵の防衛限界まで攻撃し、突破した後に反転し、攻撃をする。同時に後ろからやってきた戦車を打撃力として挟み撃ちをするということらしく、イスパニアの戦訓から有用とされて、これらにより士官学校の首席に選ばれた。

 「後はターニャに任せればいいな。」
 入った部屋を見るとレルゲンはまだ来ていない。レルゲンを待つ間に俺は粉コーヒーを落として飲んだ。角砂糖も前線に出ればデザートなのにこんなにある。砂糖と香辛料を巡って小隊や中隊規模で取り合うくらいだ。それが士気にかかわる。賢狼がいる香辛料の行商の時代と戦争中はそう変わらないのだ。

 「准将!大変です!これを!」
 走ってきた伝令兵が中央参謀部を走り抜ける。晴れ渡る空の元に一報が届いた。レガドニア協商連合軍事訓練として40万人を国境に集めつつあると。

 「だから、どうしたというのだ?まだ時間はある。君もコーヒーを飲むかね?想定の範囲内だ。」
 俺はそう答えるとコーヒーのカップの底に残った砂糖の残りをスプーンで掬って口に入れた。甘味だ。体に悪い味がするがそれもまた味だ。

 「君はやはりそうなのだな。」
 そう声をかけてきた主であるレルゲンとその後ろにいるモノクルの男性ゼートゥーアがそこにはいた。
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