29
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
なった帝国を叩き潰したいのだろう。特にドードーバードなど海峡や地中海の拠点に近くなった帝国軍を。
凱旋式の立食パーティーの横であのイスパニアのメンツが集まり、テーブルを囲みながら今回の件を話し合った。
「これは警告だな。確定した連合王国の仕業とは言えない。なぜならイスパニア戦役でいくらのこれらの武器が出回り、消息不明になったと思う?兵士たちもだ。これ以上手を出せば殺すという連合王国なりのお上品なやり方だ。帝国も一枚岩ではない。今は勝っているから一枚岩に見えるだけだ。勝利の美酒の恩恵を受けれなくなれば民衆は容易に国家を捨てる。大衆性とはそういうものだ。」
モーゼルがそう言っていた上にヘスラーなども顔色一つ変えずに「良くあることです。」と流しているのがイスパニア戦役の参加者だ。まあ、考えてみればスナイパーや自爆などはイスパニア戦役ではよくあった。
そして、イスパニア戦役後に交流として残った秋津島人の中で帝国内に道場を開いたものも居たらしくライヒ流秋津島示現タイ捨忍術なる狂った道場を聞いた。
その間にも呼ばれてしまった。前と同じようになんかよくわからない地方周りや時間がかかりそうな事を優先して受ければ様々な雑事は跳ね除けられる。准将となったが大佐なんかよりも暇で受け持つ部隊がない。賄賂ではないが戦勝を祝い、アイスワインや貴腐ワインなどが運ばれてくる。縁談の話も持ち上がったが俺はあいにく、この国に長く居る気はないから断った。スピーチをしては永劫回帰のように繰り返す。イスパニアから来た故郷を焼かれた市民団からはエーデルワイスが送られたりもした。
新生のイスパニア王国連邦と帝国は軍事同盟を締結。原作と大きく変わったのはイルドアとの相互不可侵条約と独立保証、経済協定などだ。その場にも呼ばれてバルブと握手をする写真を要求された。それにダキア公国は帝国の後ろ盾のもとに帝国式立憲君主制に変わり、帝政ダキアに変化し、帝国型議会政治も始まっている。それに伴いダキアの掃除と言われる貴族や大地主や資本家などの権力の規制が行われて、権力基盤の中央集権化も強固となり帝国も紐付き援助で良くなっていった。今や天然ガスや石油、石炭の多くをダキアから買い付けているために帝国の生命線と言われていて、ダキアを守るためにルメリアを成敗すべきであるという論調も国民の麦の会の新聞に書いてあった。
イスパニアについても新たな名前に変わり、立憲君主制イスパニア連邦帝国と呼ばれる奇っ怪な国家と成り果てた。こちらとも帝国は軍事同盟を締結し、大陸間軍事・経済などの協定により帝国サイドと呼ばれている。
そんなこんなで残り大戦まで2ヶ月もある。であるが、俺はレルゲン大佐に呼ばれていた。彼もどうやらイスパニアの戦後支援の関係で昇格したらしい。そして、帝国軍はという
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ