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かないのだろうか。しかし、これで生きていたら、ターニャよりはスムーズに予備役に入れられるかもしれない。フィアルトの爺さんみたいなのより、多分アンソンのほうが強いだろうから。というかなんで俺だけ強いやつばかりと当たるんだよ!存在Xはやっぱり嘘だ!神は死んだ!だからこその人間の時代だ!新時代がやってきたんだ!神だとしてもお前は旧神で十分だ。
「見事なり!その忠誠!貴様の中に勇を見たり!」
フィアルトが爆炎に飲まれながら叫び上げる。知らないよそんなこと。痛みと出血からか眠くなってきた。
「そう、地獄で会おうぜ爺。」
吹き飛ばされるのを感じる。そして、俺の意識は無くなった。死んだのか?俺は。また?何も成し遂げれずに。俺は何のために戦っているんだ?
さざ波のような音が聞こえる。信じられないくらいに体が冷たく、どこかに横たわっているのを感じる。これが死んだという事なのだろう。それにしても周りが暗いのに自分の手はよく見えている。もう諦めたっていいだろう。
『本当にそれでいいんですか?』
誰かの声が聞こえたが知らん。俺は巻き込まれただけだ。だが、それでも。たとえそうだとしてもこれは‥‥。
「でもな、誰でもないこれは俺が始めた物語だよな。そうだよ。誰でもなく、俺が勝手にやってこうなった話だ。なら少しだけ。もう少しだけ頑張ったほうがいいのか?」
暗闇の中、立ち上がるとどこからか声がする。『そんなことはしなくてもいい。』『所詮、そうやって愚民に使われるの事になるのだ。』『貴方なら立ち上がりますよね。大尉。』知らない声だ。知ってる気もする。俺はどうすればいいんだ?俺は誰だ?肥田慎吾?フリードリヒ・デニーキン・ジシュカ?それともあのときに名乗ったミハイル・‥‥。
突然視界が揺れ、体が揺れると俺は思い切り息を吸い込んだ。
「無事だったか!特務大佐!」
バークマンに肩を持たれ抱きしめられる。爺に抱きしめられる趣味はないしめっちゃ痛い!
「どうなってるんですか?バークマン司令。」
こちらをバークマンが見ると咳払いを一つして、向かい直す。
「まず、端的に言って帝国軍は勝利した。イスパニア内戦は終わったのだ。そして、お前は一週間死の淵を彷徨っていた。幸い、腕はガーデルマンが綺麗にくっつけた。高射砲で吹き飛んだリーデルの足をくっつける片手間に綺麗にな。奴は立派なやつだ。そして、お前にはあるものを陛下が用意したわけだ。」
すごい嫌な予感がする。なんか見たことあるぞこの流れ。いやまて、慌てるような事でもない。
「何でしょうか?」
俺の問いかけにバークマンから手渡されたのはお馴染みの柏付銀翼突撃章ではない。何かが違う。
「私の提案でな。陛下と協議して
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