27
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
衝撃を連続で与えればそれが楔になるわけだ。その中でも平然と白兵戦を継続する秋津島兵はなんだろう?恐怖しか感じない。
そちらが注目されるからこちらはフリーハンドのはずだった。しかし、聞こえてくるのは空気を揺らし、大地を揺らすような「「「ypaaaaaaaaaaaaaa!!!!」」」だけだ。人の洪水が大地を洗い流さんとばかりにやってきている。こちらを目掛けて。後ろにいる二人で運んでいる迫撃砲弾の箱から弾を取り出すと安全ピンを外し4回投げる。そして、地雷をフリスビーのごとく投げ、腕力と握力が作る放物線は命を刈り取る形を見せる。
こんなことばかり上手くなる。俺は単なる一般人なのに。誰のために戦うわけでもなく、自分でもない。ただ流されるだけの存在なのだ。だからこそ、歴史は大河ならばせめて犠牲者は減らすべきだ。目の前のことをやっていけば或いは。
「敵は怯んだ!飛翔!」
飛行術式で地上と上空と立体的に隊列は切り替わる。それでも空の上を行進している変わり者も見受けられる。ここで終わらせれば長い戦いも終わるのだ。そうすれば兵士たちは家族のもとに帰れる。上が決めたことなのだから、彼らを帰す義務があるのは前線の士官だろう。
最後とばかりに帝国兵は音を鳴らす。この音楽はホーエンフリートベルク行進曲だ。皆が口々に「大王様!」などと叫ぶ、中には「十字軍が来た!」と騒いでるやつもいる。なにかをキメたのか?止してくれ。
「フリードリッヒなどおそるるに足らず!我らこそが真の帝国軍だ!我々の大遠征を言うならば現陛下はアレクサンダーの生まれ変わりである!各員奮戦せよ!勝利の歌は我らにあり、敵に敗北の味を教えてもらおうではないか!わざわざ、遠くから来た観光客様だぞ!ジョンブルはコミーと仲がいい。ふざけてるのはやめてもらおうか!」
支配力ガバガバの荷台国家の連合王国とルーシーにさよならだ。お前らの国家って権力基盤がサスペンションつけてない馬車ぐらいだろう。ルーシーはともかくとして、連合王国の命は高い。彼らは間違いなく知的階級だろう。それを捕虜などにできれば植民地支配するための貴族がなくなり、更にいえばジェントリ層が多いとすると大貴族とそれ以外の対立構造も狙える。
ルーシー達は戦車による蹂躙をし、連合王国狩りを始める。フォックスハントだ。銃口を連合王国軍に向けようとした瞬間に脳裏に直感走る。これは!
「なんだ!」
とっさに魔導刃を展開すると見えたのは眼帯の男。
「闘争を楽しめ!カイザーの飼い犬!」
サーベルを魔導刃で受けるが、違和感がある。こいつのサーベルは片腕だ。隠していた腕からハンドガンをこちらに撃とうとするがタネがわかってるマジックほど簡単なものがない。つま先に魔導刃を展開し蹴る。
腕よりも筋肉の多い足による
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ