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。襲い来る銃弾、こちらとは違う方向からのため、向こうのほうが都市に近い。
それでもやはり、次々に兵士たちがなぎ倒される。秋津島兵がそれらを無視して走り抜ける、その間に出る死体を無視している。先頭の兵士が秋津島の負傷した兵士を担ぎ大声で叫んでいる。
「南無三!」
そして、数人の兵士と負傷した秋津島兵が塹壕に近づくと強烈な魔力反応、連続の自爆と続く秋津島兵が叫んでいる。
「仏説摩訶般若波羅蜜多心経‥‥。」
般若心経!?いきなり何を?そして別のところから、「南無八幡大菩薩!」と聞こえてきたかと思うと秋津島兵ごと巻き込んだ砲撃が始まり、負傷した秋津島兵が逃げ回るイスパニア兵士に抱きつくと手榴弾で自爆する。
サーベルを使い、次々に袈裟斬りをする誰かがいる。そして、死んだ兵士から次々にサーベルを奪うと何回も切っては奪い、そして近づいてきた兵士の手首や肘をへし折り、指で相手のライフルからボルトを奪うと首も回してへし折り、相手の耳を引きちぎり喉仏を指でえぐり相手の口に指を引っ掛けて投げ飛ばす異常者がいる。そして、和弓にダイナマイトをつけて射ちまくっているやつもいる。それも迫撃砲と砲撃の中で秋津島とは一体?怖っ。
「まぁ、気にしなくていいだろう。」
というかアレ人間か?アクション映画から来たんじゃなかろうか?向こうが派手にやってくれる分、こっちが手薄だ。それと敵もあちらを叩こうとこちらが手薄に‥‥。
「開門!!!」
相手の都市から聞こえて来た。そして、スコットランド・ザ・ブレイブみたいな曲。そして、中から現れた赤いコートの連中と共にそれがブリティッシュ・グレナディアーズに変わり、掲げられた旗と前時代的な戦列歩兵がやってくる。クレイモアを振り回す男が何人もの秋津島兵をなぎ倒す。ベルセルクじゃないんだからどうなってるのだろうか?
裏手の門から出てきたのだろう部隊もやってくる。両者掲げてはいけないだろうに本国の旗を掲げている。つまり、死ぬ気なのだろう。それか、こちらを皆殺しにできるだけの自信があるのか?
『中佐!』
無線からの声とそれに続く爆音が鳴り響く後方からは、怒りの日の音。そちらを見るとイルドアの国旗と帝国の国旗。ヘスラー達だ。それと共に義勇兵の旗がなびかせ戦車以外にも突撃砲などもやってくる。自走砲もだ。
一種の戦争芸術かもしれない、砲撃が奏でる序曲1812年のような音楽だ。撃たれた鉛玉が相手の陣地を削り取る。しかし、それでもひたすらに最前線の秋津島兵は雄叫びを、鬨を、ウォークライをあげている。声が作り出す音楽だ。声と砲撃音が織り成す協奏曲は一つの都市を都市から瓦礫へと変える。本来ならばそれほどの威力もない戦車砲も集中運用されると話が別だ。一発では砕け散っても土嚢と城壁に衝撃は残る。
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