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帝国兵となってしまった。
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はなんとかするからリーデル達に水上艦を徹底的に叩けと伝えてくれ。」
 そう俺が告げるのと同時に更に塹壕の近くに至近弾が飛んでくる。脳裏に勘が走るこれは当たりはしない。

 相手はこちらが動かないように押さえつけるための砲撃をしているだけだ。牽制球は時にランナーを先に進ませることを彼らは理解してないのだろう。

 また砂埃が飛ぶ。それにこの精度ならば、まだ相手は観測機を飛ばせてないのだろう。これは逆に勝機なのだ。死中に活を有りだ。

 「これでは、中佐!危ないです!相手は戦艦の砲撃ですよ!待っていれば秋津島からの援軍が来ます!焦る必要はありません!」
 ヘルメットを押さえながら一人の兵士が、俺を塹壕の中に入れようとする。まだ大丈夫なのに心配のし過ぎだ。感覚が澄み渡っているならば当たりはしないのは当然だ。奴らは釣瓶うちをしているだけで当てる気はない。制圧射撃に怯えては何もできない。そうなのだ。怯える意味はないのだ。何があったら彼らが勝てるものか!そんなことはもう過ぎ去った。過去というものだ。あれらに出来るのは時間稼ぎ、勝利は決まったのなら次は賽を投げるだけだ。

 「何をいっている!防殻があるから平気だ!それに奴らの都市を見てみろ。大して野砲が並んでいない。機銃もだ。欺瞞だな。戦艦隊すらなんとかしたならば塹壕だけだ。制空権はこちらにある。まだ当たりはしない。落ち着け、イルドアとの一戦で消耗したのはイルドアだけではないらしい。こちらの勝利は揺るがないというものだ。」
 遅れてきた敵の偵察機か爆撃機がいる。対戦車ライフルを近くの兵士から取り上げ、狙いを定めた瞬きで相手の避ける方を考える。避けるだろう位置に撃ち込む。敵は火を吹き旋回しながら墜落した!

 「見たか!これが勝利する証だ!総員着剣!これより、作戦を開始する。」
 塹壕につけた機関銃を持ち上げ、弾をばらまきイスパニア側の航空機を撃墜する。それでいい。勘に従うとやはり来た。

 大きな音、これに慣れてない兵士たちが怯えだす。

 「落ち着け!この音は秋津島の突撃ラッパだ!後ろは秋津島がなんとかしてくれる!前に突き進め!」
 それを許さないとばかりに砲撃が撃たれたがそれで終わりだ。リーデルたちが艦隊を魚礁へと変換している。火を吹く海、辺りがより明るくなる。すべてはタイミングがいい。

 「行くぞ!」
 落ちていた鉄板を振り回して円盤のように投げる。魔力の強化もあり、吹き飛ばし敵の少ない野砲が爆散する。飛ぶための術式の分も今はこちらに回しているので力が増す。爆裂式を撃ち込み敵の足止めをする。

 「チェストぉ!」
 叫びながら秋津島義勇軍が走っていく、機銃掃射で次々に倒れるはずなのにも関わらず土嚢とどっかから持ってきたのか絨毯を縄で巻いたようなもの持って走っている
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