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ーゼル少将とバルブ将軍がクーデター軍をもう少しで降伏させるところまで追い込んだ。でだ、問題なのは諸君らの目線の先にあるわずかに残った西海岸ということだ。ルーシーの野砲と連合王国の航空機、そして、国民皆兵として6歳までの子供も70歳以上の老人も動員されていると聞く。そして、軍服や腕章がないらしい。条約違反であるが彼らは軍人ではない。絶望的な不利になれば降伏するのも間違いはないだろう。それにどうあれ、彼らは保護すべき市民の一人だ。我々軍人は市民を保護するためにやってきたのだ。それが自国民であっても、敵国民であっても出された手はすべて掴むべきなのだ。我々の戦いはこれで最後なのではない。これが始まりなのだ。これこそが我々の軍人の道なのだ。平和なときには邪魔や税金泥棒と罵られるのが最善の職業であるのが戦争屋の我々なのだ。」
まだ続きそうな感じがあるがもう終わりである。変な間が出来たためにとりあえず話を続ける。水差しの水を飲むか考えるがやめておいた。
「この戦い、つらく長いものだ。しかしだ。人類の歴史から見れば短く、帝国の歴史から見ても短いだろう。しかし、我々は帝国の最大版図を更新している。今に旧大陸は帝国が抑えるかもしれない。それは良いことかはわからない。我々には未来がないのだ。このままでは‥‥。何故ならば隣にはルーシーがいる。彼らは我々と違う価値観を持っている。それのぶつかり合いだ。近い内に世界は大戦へとなるだろう。その時に生きるのが今の経験だ。この世界において戦いは多い。きっと役に立つだろう、この世界から国家が無くならない限りはだが。諸君らが望むものは何だ!」
とりあえず、リーデルとオルトーを見た。話せと言われたと思ったのか二人が声を出した。
「出撃であります!出撃こそが我が職務なのです!」
リーデルはやっぱりキマってるんだな。すぐさま、オルトーに切り替えた。
「クリスマスプレゼントであります!クリスマスツリーにはイワンとライミーの飾り付け、プレゼントの中身は究極の酒であります。特に勝利の美酒を片手に新年を得られるのは至高と言えましょう。」
至高と究極とか美味しんぼかよ。みんな戦いたい奴らばっかりか?もうネタ切れだがあるものを思い出した。
すぐさま、水差しのグラスを掴むと水を入れて飲み干した。
「ならば決戦だ!奴らが寝静まる夜にシンタクラースのように帝国の旗をプレゼントしてやろう。全軍前進!プロージット!」
グラスを叩きつけて割った。そして、少しスカッとしたあとに大歓声があがる。帝国国歌をこの軍勢が歌い上げていた。
俺は最前線に部隊を進めたもはや海が見えている。異常な速度の進撃というより、熱意によりそこまで行くしかなかったのだ。ヘスラーなどの部隊長が戦車により蹂躙し、航空機部隊は機銃を放ち、航空魔
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