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議会や参謀本部との対立も皇帝の力を復権させれば、現状閉塞感のある決められない縦割り議会制と官僚制を打破し、皇帝派として中央集権化させバークマンが常時語っている強い政府、国民を守れる中央政府の設立ができるというやつなのだろうが凄くファシストの気配か皇帝親政の維新を感じるが政治のことはよくわからん。わかることはイルドアと握れば地中海はイルドア、帝国、ダキア、こちらに降伏したイスパニア海軍の連合で過半数を占めるわけになる。こうなると運河や海峡の維持に共和国と連合王国の海軍力を割かねばならず、相手を苦しめる一因になると同時に連合王国側の帝国の脅威度が跳ね上がるのでは?
外交が下手故に強い軍を持たざる得なかった帝国が今や大した大戦もせずにイスパニア連邦政府、イルドア、ダキア、秋津島と事実上の陣営を築いている。それに秋津島の便乗参戦により、太平洋は秋津島と合州国の二分がされ、俺の世界で言うところのインドネシアあたりまで侵攻を広げており、かつ独立運動をやっている。帝国も独立運動としてこの戦いをしている。イルドアもそれに乗っかっている形であり、植民地支配をする側は更に脅威を感じるのが現状だ。
「記事では勝利と書いてはいるが‥‥。」
そして、首都明け渡しの余波で、今度はこちら側である帝国・ダキア反共同体側が困っていた。別に共同体の評判が上がったからではない。今居る首都なのにこんなに立地が悪すぎるマドリッドーリを手にしたからだ。その内訳だがインフラが陸路のみで工業力もそれに従い、そこまで高くはない。
逆にイスパニア共同体の新たな首都はイスパニア西海岸であり、商業都市として栄え、工業化も済んでいる地域だ。伸び切った戦線を整理して、部隊を再編成をして圧迫していたマドリッドーリの維持費や輸送にかかるコストが減り、更に今までの合間に後方地帯として作られていた塹壕などが観測できるだけで無数にある。たこつぼ型塹壕や塹壕で繋がっていないトーチカなど直撃さえ食らわねば問題ないという設計思想がよくわかった。それに加えて他国からの援助をもらうための西海岸の港はすぐ近くであり、補給線は縮まっている上に、スパイによると、かの到着したばかりのルーシーと連合王国の兵士たちが山のように詰めていたとある。
状況はダンケルクに近いが、連合王国はイスパニア共同体をアカとして見ているためにダンケルクのように助ける気はサラサラないのはよくわかる。むしろ、連合王国兵が撤退するまでの肉壁程度にしか彼らを見てない。
ルーシーはというと粛清の疑惑を晴らすために送られてきた兵士ばかりで彼らは死守命令が出ているようで、先行したイルドア軍は「ウラーー!」と叫ぶ人の波により、手ひどい被害を受けていた。だが、航空戦力が劣勢なイスパニア共同体側に火の雨を振らせてルーシー軍の余力を削っているとの
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