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帝国兵となってしまった。
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手は怪物と言われるだけはある即座に片腕を前に出して犠牲にする勢いで防殻を展開させ厚くなった防殻で鞘を掴むと残りの腕に魔導刃を作り出し横から殴りつける。片手をマンゴーシュのように鞘を受け止めるのに使い、手刀で横から鞘を指に挟んでソードブレイカーのようにへし折る。そんな判断をするなんて、戦いの中で成長しているとでも言うのか!?俺は単なる魔導師なのにこんなのってありかよ!?

 また位置エネルギーと力の補助に割いた一撃でへし折れた鞘が残りも砕けるが問題はない。片手に持っていたサーベルをわざと相手の上に投げる。鞘の経験もあり、相手はつられてサーベルを見る。その投げられたサーベルは回転をして太陽の光を乱反射する。それをもろに見たのだろう再び、相手の動きに隙が生まれる。相手を再び蹴り、横に飛び上がる。勘が告げているもう少し横だと。

 「確かに一発あれば十分だな!」
 15mmフルサイズ弾を入れた拳銃を太もものホルスターから引き抜くと単発式のそいつが火を吹く。対戦車用決戦拳銃と名乗る馬鹿の銃だがないよりはマシだ。それに対して相手は防御を固めた。俺の狙いが別のところにあるのをまだ気付いてないようだ。

 「そんな弾、だからといって!」
 彼女の声が聞こえたが、残念ながら今の俺が撃った弾は相手を狙ったものではない。あのサーベルが銃弾で跳ね返って予想外の方向から来た刃物に驚き、気を取られているようだ。そんなことでは多分、ターニャ・デグレチャフ相手では通用しないぞ。単なるおじさんの俺の浅知恵に翻弄されるとはな。その隙で俺は隙が出来る飛行術式を難なく再起動させられた。

 そして行き過ぎた横の地点から、街道上の怪物と言われる彼女にもう一度アプローチ仕掛ける風に急接近すると魔導刃で殴ると思ったのか、だが今度は相手が拳銃を抜いた。そしてこちらを見ることに集中したのかサーベルから目を離した。横に滑ると回転のそのままに俺はサーベルを彼女に突き立て、足で蹴り込むのと同時に魔導刃をサーベルにまとわせて防殻にヒビを入れてからサーベルを足場に距離を取る。

 索敵術式により場所を見つけて、あのなんの役にもたたなかった散弾銃が落ちてきた。すかさず俺はそいつを掴む。ふたたびヘキサリロードで弾を込めて2発撃つ。全弾は撃つのではなく、体に巻いていたシェルのホルダーを散弾銃に巻き付けると魔力で散弾銃ごと弾を炸裂させる。爆発で一瞬相手が見えなくなる。

 「小細工は無駄だ!」
 その体に傷がついてない相手の怪物少佐を見る。化け物や怪物にふさわしいとはこのことだ。あの空中戦でアンソンもこんな気持ちになったのだろうかと一人笑ってしまう。まだ起きてもいないことだろうに比較になんてなるかよ!!なんだよコイツ、本当にさ俺がやっと人類の範疇でお前の相手をやってるのにお前だけはこの世界でサイ
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