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帝国兵となってしまった。
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 このイスパニアの空はまだまだ静かで青かった。その色は嵐の前のような静けさだ。重ね重ね空も晴れていた。今日も俺は最前線の空を飛ぶ。陽動としての役割もある。司令官自ら前線に立たないといけないとは恐ろしいな。

 俺の部隊のうち、先行部隊として司令部が全面に前に出ていた。その陣形は戦列歩兵と揶揄されるほどに指揮をする士官たちも前出ている。参謀たちも前に出ていた。その中には義勇兵のリーニャやマルセルの姿もある。

 イスパニア派遣軍としては、あの謎のパン屋の娘に対して警戒をしているようで、増強部隊として司令部付きの魔導師たちの姿もある。中には空を行進して歩くような奴や黒い手袋をしている奴、貴族らしいポエムが趣味の奴に貴族のお嬢さんなどが大量にいる。俺が任されたのは中央部である。

 他の部隊はというと右翼は重厚な戦車の数々がおり、麦の会の戦車や装甲車など無線機をすべて完備していることから重用されており、ロメールが指揮をしている。

 左翼にはモーゼル准将が率いる騎兵とバイク隊と歩兵の機械化師団による部隊もいる。その騎兵による衝撃をバイクと機械化歩兵師団が衝撃の動揺を逃さずに刈り取る陣形を採っている。

 静かな空の上で目を皿のようにするが、出発から4時間、まだ敵は見えてはいない。頭の中で引っかかっている街道上の怪物とはどうすればそうなったものなのだろうか?聞いたことある怪物は怪物王女や怪物くんやシャドーロールの怪物や芦毛の怪物とかぐらいだ。勿論同じ名前を冠するKV-2なら知ってるが、人間の単騎で怪物呼ばわりされている化け物とは一体?北斗の拳の世界か?

 それもだが作戦に従って一時的に大多数の人数を指揮するので戦時任官として大佐に選出された。大佐として戦車隊も部下にいる。が、よくわからないのでそちらの戦車は丸投げしてきた、その部下の名はヘスラー中佐と言われる叩き上げの男とクルト・ヴィットベルター・エッガリウスという大尉である。歩兵部隊の大半はオルトー等に任せて、こちらは街道上の怪物を倒すべく土地勘があるだろうガスコ人部隊の隊長として再び立ち上がったリーニャを筆頭に多国籍だ。

 多国籍なのは撤退するときに義勇兵の皆さんを守るためでしたと言い訳するためであり、そもそも本当に街道上の怪物がいたとしてなんでこちらが正規の手段で戦わないとならないのか?強い相手を倒すのは後方を遮断して包囲してやればいいのだ。だからこそ、俺はこうやってるのだ。司令部を囮にして周りを中隊規模で突破し、反転再突入で敵を包囲殲滅を繰り返している。それに捕虜からなる自由イスパニア同盟の部隊が前にいる。彼らはその身の上から最前線に出るしかないのだ。

 そんな身の上でもないのになんで俺は最前線にいるのだろうか?なぜここにいるのか、なぜこんな世界にいるのか、俺はわから
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