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帝国兵となってしまった。
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ない。わかるのは前に向かい進み続けるしかないことなのだ。

 「中佐!前を!」
 大佐だが依然として中佐と呼ばれているのは置いといても何があったのかは気になる。瞬間、脳にぐいっとくる力を感じた。いや、待てよこれは‥‥!

 「冷たいのが来る。総員散開!」
 数分後に光の塊が通り過ぎた。なんだあれ!

 「分析急げ!なにかわかるか?」
 せっつくと下にいた参謀に新しく選ばれた情報屋と言われるケーリン中佐が答えた。クーデターも彼ならできるだろうとも噂をされる一癖も二癖もある危険人物だが頭は切れる上に、前評判は同じのシュレージェンベルク‥‥同じく中佐も来ており、こちらの監視役なのか、こちらが監視をさせられているのかは不明だ。

 『魔力反応から見て神秘の時代に先祖返りをした魔女が我々を釜にくべるべく撃って来たようです。当たらなければ問題ありませんから気にせずに囮を続けてください。』
 はぁ?舐めてんのかこいつ!ドラグスレイブかバスターライフルかヨルムンガルドの砲撃かリーブラ砲を撃たれたのかと思ったぞ!当たらなければ問題ないとか目が付いてるのかコイツ!

 「いささか、楽観視がすぎるようだが。あんなもの掠っただけでも大怪我だろうに。」
 空に放たれていたはずのあの光は周りの樹木を根こそぎ持ってきツングースカ大爆発並みに樹木を倒している。MAP兵器だろ今の!お前、おかしいよ。

 『じゃあ、掠らないようにしてください。それしか分析できません。』
 頭葛城ミサトかよ!!言われてできたら苦労なんかしないんだよ!無茶を言うな!無茶を!

 「ッ!!」
 張り詰めた糸に足が当たり鳴子が響くように脳内に音が広がる。耳がツーンとし静寂になってから耳鳴りがする。つまりは‥‥。

 「今回は隊列を守れ!両端からくるぞ!」
 散開していた部隊が中央に集まり長蛇の列になる。刹那、光が両側を掠める。イゼルローン要塞攻めてるんじゃないぞこっちは!ふざけんなよ!

 『出来るではありませんか。流石は帝国軍人ですなぁ。』
 コイツ、後で更迭してやろう。段々と情報が集まると俺たちはやられたらしい。高所には多数の兵器が配備された渓谷の街道へと誘い込まれた。もし渓谷が爆破されたら終わりだ。

 退路を断たれる。かの島津の釣り野伏やカメハメハ1世が逆手に取った古くからある戦法が頭にちらつくが知ったことではない。罠とわかっていたら動揺せずに突入すれば良いだけだ。幸い、あの三発でかの街道上の怪物だって損耗しているはずだ。ならば勝てる。渓谷は数の有利さを活かせず、上からの砲撃などが有る。寡兵が勝つ方法の一部ではあるがこちらにはオルトー達がいる。

 「オルトー、任せた。上からの心配はしないからな。上からの何かが降ってくるのは許されないぞ。それに成功
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