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帝国兵となってしまった。
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 緑茶を飲む。するとマルセルが俺に向かって話しかけてきた。

 「ただそんな簡単なことのために我々は700年も待っています。700年は怨嗟の歴史であり、それを忘れて生きろとでも?」
 明らかに怒りを含んでいた。いや、怒りしかなかった。俺はそのマルセルに対して怒りがあった。

 「力による支配は反感しか買わない。クーデター軍やイスパニア共同体を見ればわかるだろう?力があるのは良いが力は行使するためにあるのではない。力のために力を集めればやがて力自体に支配される。であるのならば合法で進めるしかない。連合王国はあれでまだ理性的だ。理性と知性と知力は別に同じではない。彼らもまた苦しんでいるんだ。列強内でも国内搾取があるのだから仕方ない。仕方ないからと言って前に進まなくていいというわけじゃない。前に進むべきなのだ。」
 そう言い終わると料理が運ばれてきた。グリルチキンを引き裂いてそれにカレー粉をかけただけの簡素なものとフライドポテトだ。

 「とりあえずは軽食だが食べようか。」
 誤魔化せたなと席に座るとモーズレリィーが顔をしかめてすぐに茶を飲んだ。周りも似たような反応だ。少しパンが乾いているようだ。齧ってみる。確かに乾いている。

 「このパンは古いようだな。」
 誰かがいった。「そうだな。」と声が上がる。新しいものに変えてほしいのかこちらを見る。が、パン屋で思い出したことがある。

 「古いパンでも新しいやり方をすれば美味しくなるものだ。例えば湯を沸かしたポットを開けてその蒸気に当ててやるとこのとおり。また食べれるものだ。古いから悪いのではない。食べ方の問題だ。古いものを温める。温故知新だな。」
 などとつぶやきながら蒸気に当ててからサンドイッチを食べるとなるほど結構美味い。やり方によりけりなのだなぁ。

 「なるほど。そういう意味か。」
 モーズレリィーがこちらに来てサンドイッチを同じくやる。それを見た他の人々もそれをやる。宗教かな?

 「つまり、我々が古い体制を駄目だと決めつけるがそれは間違いで、古い体制をある程度継承しつつも新しいものを作り上げるべきだと言いたいわけですね?」
 そんなこと一言もいってないけど頭大丈夫か?これだから島国の奇妙なおっさんは困る。否定しようと口を開くが。

 「なるほど。」「だから、このサンドイッチなわけか。」「固定概念というやつか。」などなど賛同の声が上がり、一致する。サンドイッチだけに賛同を一致させなくていいから。そんな深い意味ないぞ。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだという言葉があるが浅いものを深く見ようとする彼らは何がのぞいているのだろう?疲れたから頷くことにした。こんなことに体力を使うのは無駄だ。

 そこから2時間に及ぶ話し合いを終えたが、見知った顔が
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