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ルドア軍を食い止めていると伝えていた。マルフーシャ・エレイシア・チェン・ウー・メルキオットという名前らしく、階級は上級准尉兼国民防衛隊十三英雄らしい。存在がプロパガンダだろ。話を聞くだけでイルドアの戦車16両、航空機42機、野砲18門、嚮導駆逐艦1隻、上陸艇70隻が撃滅されたらしく、13人もそんなやついてたまるかよ。更にはイスパニア共同体の星と言われ、クーデター軍やイルドアからは街道上の怪物というコードネームを頂いており、いわく、2個連隊が溶けたとか、彼女の部下13人で深夜の奇襲4200人をすべて跳ね除けたとか、帝国もその地域には警戒をするようにと何故か俺の部隊を差し向けるらしい。なんで?
眼の前にいる彼らも正体はよくわからないが同じ戦線に行くのだから、彼らとも仲良くしないといけないよな。というか何だよそのパン屋の娘って‥‥ソイツなんだよ。なんで、本当にそんなのがいるとして人間なのか?資料については戦争伝説の一種と参謀本部は書いていたが、バークマンや帝国のスパイからは認識コードや名称に破壊された跡や死体袋の発注などがあるため実在の可能性が高いと言われている。
もしかしてまさか、ターニャがなにかの手違いでイスパニアに行ったのか?イスパニアの軍人に拾われたとか、そうだとすればこちらに降伏するのだろうか?現状としては、クーデター軍やイルドアに降伏するよりも、帝国に降伏するのは得策といえばそうだろう。何故なら恨みが少ないのだから。
しかし、情報を見る限り降伏するとしたら、イルドアだよな。イルドアには女性を尊ぶ文化があり、民兵の捕虜であっても接収したホテルの一室を与えられ士官待遇を受けると聞く。更にはゲリラ兵も女性であれば捕虜として待遇を受けるらしく、連合王国から紳士のバルブとあだ名されるぐらいにはそうしているようだ。
また、歴戦の勇士には一般兵だろうが将校待遇で捕虜として扱っており、古き良き戦に栄えと華があった頃の善良な戦い方をしているとまで称されている。バークマンもバルブを褒めているし、出来るならパン屋の娘を見てみたいから捕虜にしてくれとも書いていた。
そんなファミレスでドリンクバー行ってくるぐらいの気軽さで言われても困る。いやどう考えてもやばいだろ。そんなやつと戦えるのを喜んでいたのはリーデルくらいだ。
「不思議ではない。この世界は明確な線引をしている。文化が違う、気候が違う、肌の色が違う、考え方が違う、違う違う違うで一時の力で主従になるのを繰り返す。結果的に我々はその理の中で生きるしかないのです。」
いきなりなんだよ。そんな訳のわからないことを言われても困る。
「だが、君たちは同じ人間だ。そんなことすぐにわかるだろう?理がそうならそれごと破壊し、前に進めばいい。それが生きている人間の特権だろう?」
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