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れた民族の独立の戦いでもあることから、アジアや南新大陸などからも人が集まっている。
相手はこちらに期待してやってきている義勇兵の性質上、こちらも礼儀を尽くす。こちらの心象を良くするためだ。そして、司令部からの命令で彼らと会食する運びとなった。
参加者はというとリーダー格しか来ていないがあの連合王国の隣の島エーレンの独立派として語られるパブリク・ピエラス、マルセル・コリスなどを主要なメンバーとしたエーレン義勇兵団。ルメリアでの独立活動をしているヨサップ・ブラウス率いる半島人民戦線、エンバー・ホクスターのエールランド社会主義連合、アラブの独立運動家アブデル・ナッシャーのアラブ連盟、ルメリアからやってきた帝国に習って祖国を変えたいと語るカマル・エタータークの大国民党、南新大陸のヤ・ゲーラその他にも何人もいる。
彼らの中では俺はこのイスパニアにおける民族独立戦争の英雄であり、更には併合される運命だったダキアを同列に扱い、ダキアの革命と改革を指揮した人物となってるらしい。そんなことはしてないし、そんな権限もないので正直、よくわからない。何を革命するのかは知らないがダキアは急速な貴族権の停止と民主議会の制定など帝国を手本にした改革はしてはいる。が、俺はあまり関係ないはずだ。
「妄想がすぎるのよな。」
何を一体、この下級な中佐風情ができるというのだろうか?帝国新聞には帝国初挙国一致政権が誕生やら、帝国ダキア一心同体戦争の土と血を分け合った兄弟国家と言う言葉が踊っている。ダキアと帝国の関係は軍事同盟を越えた同盟ではある。ダキアの旧式兵器は戦時体制に移行した為に無くなり、帝国の払い下げにすべて切り替えられ、余った旧式の兵器はカルターニャ、ガスコ、バレルシガ、リーズボルナ独立派のポートランド独立政府を名乗るアントニー・サラザーたちに渡されて軍備を整えていた。
イスパニア共同体、国家解体戦争と化しており、南部の反乱軍たちが激しく戦えば戦うほど北部のこちらの遊撃戦は有利に進み、勝利の音を鳴らす軍靴は近づいていた。
着替えを済ませると立ち上がり、会合に向かう。なんで、独立運動家達が集まってるのだろうか?割と帝国とか名乗ってる割に帝国でもなければ神聖でもないからだろうか?帝国内部には独立派があまりいないのはガバガバだからなんだろうな。
身分もガバガバならやり方もガバガバでそれを能力主義、質実剛健と誤魔化してるフシがある。
ともあれ、彼らと会うのは気後れする。テロリストなんだよな大半が何なんだろうな。しかも、この台帳にあるモーズレリィーってモズレーじゃないのか?なんでこんなにコイツらは、来てるんだよ。おかしいよな、むしろイスパニア共同体側じゃないのか?これだと連合王国の嫌がらせに対して植民地独立させてやるけどお前、覚
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