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帝国兵となってしまった。
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 イスパニアの空の下、飛び上がるはずの日はもう低く、夕方に突入部隊を用意した。爆撃機の一部には搭載量いっぱいにレーダーや無線装備を無理やり詰め込んだ空を飛ぶ司令部とも言えるほどの装備だ。

 爆弾槽に斜めにつけた機銃が見えている。そして、別の戦闘機にはベニアなどを合わせて作った増加槽を付けて航続距離を確保した。空を飛ぶ準備は万端だ。

 「回せー!」
 一気にエンジンが暖まる。そして回りだし轟音が響き渡る。首都マドリッドーリ強襲部隊はすかさず乗り込む。この部隊は降下部隊は魔導師20人とオルトーの部下の空挺兵10人からなる小規模部隊だ。まぁ、チャンスは一回だ。

 「中佐、大丈夫ですか?これは楽しいフライトになりそうでさぁ。」
 俺が乗る機体の機長のオステルカルプ少佐が余裕綽々とばかりに飛び立つ、フワフワと全然不安も何もない慣れたように飛ばす。横を見ると僚機のメルダーツ機も一切の乱れもなくロッテを構成してる。さらにもう一個指定したようにロッテが合わさり、シュヴァルムを組んでいる。

 「楽しいフライトかそれは良いことだ。機体に砂糖と脱脂粉乳を混ぜてくくりつけておけ、帰る頃にはアイスクリームができる。イスパニア首相をアイスクリームで出迎えてやろう。アイスクリームは旨いからな、イスパニア首相がアイスクリーム目当てにこちらに投降してくれるかもしれんさ。」
 それにオステルカルプが笑い声を上げてゴーグルをつけるとこちらに振り向いて彼は機体が出す轟音に負けないように叫んで伝える。

 「皆!ジュシカ中佐からの命令だ!機体に缶と砂糖と脱脂粉乳をくくりつけておけ!アイスクリームができてそれが溶ける前に対象をエスコートできるそうだ!我らが中佐殿は大使館に何年もいただけはあるのだ!外交がなにか知ってる!総員、アイスクリームの缶は落とすなよ!機体を落とされるバカがいたらアイスクリームが食えなくなるぞ!それに中佐はエスコートするそうだから、大使館が大好きなワインやウィスキーぐらい奢ってくれるはずだ!落ちたら野郎どもの取り分が増えるぞ!女ならともかく、むさっ苦しい野郎に酒を奢るんじゃないぞ!出撃用意!中佐、なにか言うことはありますか!」
 なかなか、煽って場を作ってくれる。まぁ、酒はあまり飲まない主義だからそこそこ備蓄はある。何だかんだ気がいい奴らだな。

 「オステルカルプ少佐から聞いたな!こちらの財布をイスパニア共同体のように破綻させるつもりなら、誰一人落ちるなよ!これから死地に入る!空の上では誰でも平等だ!そして、イスパニア共同体にも我々は平等だ!平等に死を与える死の司祭だ!この部隊には今は名声もない戦績もない!しかし、これは今日までだ!今あるのは目の前に広がる星のような夜空だ!空にある宝石の様な星は伸ばせば手が届く範囲にある。間違いなくこれ
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