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れと同じだ。ガンスミスにも意地がある。ルーシーのような適当な銃は作れなかったのだろう。ということは既に連合王国が介入したのはわかったということだな。本国に連絡をするべきだな。」
火遊びをする悪ガキには火遊びの恐ろしさをわからせねばなるまい。それに本当にルーシーならば、まだ大量に国内にあるレバーアクションのライフルの在庫消化をするはずだ。
「しかし、それでは連合王国はどこを狙って?」
それは明白だろう。
「ここのジブリール海峡(ジブラルタル相当地)の利権の確保と、その西のマカロネシアの確保だろう。シウタと海峡部の維持に注力するだろう。頭がおかしくなければだが。そうなれば帝国は地中海で遊んでもらわなきゃ困るという紅茶の意地なのか、それともこの騒乱はダキアを確保した我々と同じく、後背地になり得るイスパニアを先んじて制して、後顧の憂いを立つのか、それとも南方大陸利権絡みか、それとも合州国を巻き込むための天元の一石かわからないが、悪巧みが得意な彼らだ。採算は取れるのだろうよ。」
カップに白湯を注ぐと飲み干して海峡部に、逆さにして地図の上に置く。こうされれば袋の鼠だ。だが、帝国がアルジャーノンなのかノロイに立ち向かうネズミなのかは奴らは知らないはずだ。
「そうじゃないとわけがわからないしな。仕方がないってやつだ。もう乗るしかないがステージの音楽を奏でられるのが連合王国だけじゃないのをわからせてやるさ。」
そして、俺は次に地図の連合王国の上にバールを置いた。
木箱でも連合王国でもやることは簡単だ。ネタが割れれば蓋を開ければ良いだけだ。
やるならばやってみせるさ。
「こうなると補給が追いつきませんが。」
もう対策としてリヤカーは作ったし、リヤカーを自転車やバイクで牽引できるようにはしておいた。こちらが海岸線沿いの街を抑えてるから出来ることだが。
「手はある程度、打っておいた。しかし、それでも足りない分はこんな面倒事をくださった皇帝陛下に直接くれと言っておく。嫌とは言えないだろうしな。」
多少脛をかじったところで怒りはしないとわかったからには脛を齧らせてもらおう、それに大部分ではこれは海運をつかった軍事輸送経験を貯めるという事である。
それは来年の戦争に役に立つに違いなかった。相手の後背地に船で上陸作戦をできるような能力を見せるということに違いないからだ。後方も相手は心配しなくてはならないという精神的威圧は使えるだろうと思う。
それよりもなによりもイスパニアで勝たねば意味はない。イルドアの動向を見れば勝ち戦ではあるがそれでもルーシーが派兵してこないとも限らない。
が、可能性は低めだ。テロスキーとトゥハチェフスキーを探しすぎてパラノイアになり、こないだの大粛清第一ラウンドの時
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