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帝国兵となってしまった。
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低いと判断しているようだ。

 そのデモ行進は次第に参加者は増えていき、今は60万人にも広がった。あと3日で首都に着くと言われる中でイルドア警官隊が暴発し、参加者を射撃するがスクラムを組んでのデモ活動だったので逃げ場が少なく数千人の死傷者が出てしまい、挙国一致イルドア社会党の党首のベルート・ロッソネミコなどが逮捕されたらしいが、イルドア国民はこの措置に反発をしていると書いてある。

 特に警官隊の一部にべルートが国家の敵と言っていた共産主義者とマフィアが紛れ込んでいたことにより、政府は共産主義とマフィアに犯された巨悪と見る知識人からの援護射撃があり、イルドアの裁判官が初公判で愛国が罪になるならば、売国は功績となりうるのか?と言う判決の宣言により禁錮1年となったらしい。

 どう考えてもファッショだろうな。どうなってるのかはしらないがダキアの一件から加速度的にこの世界は戦争に収束しようとしてる。これは何者かの介入か世界の修正力かそれとも‥‥存在Xなのか。だとしてもターニャがそろそろ出てきてなんとかするだろう。俺はイスパニアでサヨナラするしな。

 今のところ共産主義者と軍国主義クーデターのどちらもどうにもならない殴り合いなのは間違いない。五十歩百歩っていうやつだ。

 「アルベルト、この戦い‥‥もしや、こちらの有利になるかもしれないな。」
 イスパニアに共産主義の国があったら困るのはイルドアもそうだ。同時に国内問題を反らすには簡単だ。他国に目を向けさせたらいい。

 「とすると、中佐はイルドアのパスタ巻き共がこちらに来ると?しかし、あの国は‥‥。」
 そう、命令書の資料の三枚目に失業率や増税などが書いてありとても戦争できる余裕があるようには見えないが、マジックはある。種が割れれば大したことがないマジックが。アスランは種が割れたら強くなるが。

 「アルベルト、考えても見ろ。この資料にある対外債務について、借りてる元がイスパニアなどで、イルドアはフランソワとイスパニアに分割支配されていた。独立時のインフラ代が彼らを苦しめている。なら、イスパニアに債権放棄させたらいい。そうなるはずだ。それに列強になってから時間が経ってないから実績も欲しがってるはずだ。諜報力だけは確かだからな彼らは。」
 そう、帝国のお寒い介入事情も知っているはずだ。そして、連合王国もフランソワも大してイスパニアに援助できないことも、国内の反政府共産主義者をピッケルを持った登山家集団で追いかけるが如く混乱してるはずだ。

 「なるほど‥‥バレアレス諸島は確かに地中海の要塞ではありますが、同時に位置を見ればイルドアを刺す形にも見えないこともない。ならば、国内不満と借金、帝国との友好を合わせればお釣りが来ますね。あの国の失業者も動員をかければ少なくなる。そして、多
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