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帝国兵となってしまった。
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民?アレと同じになる革命を革命で返す不毛地帯だよ。

 「なにか勘違いしてるところ悪いが中央でもなんでもない。私は単なる旅人だ。まったく、勘違いだから許してやるから馬車は借りてくぞ。」
 縛った彼らをその辺の小屋に入れて、馬車で俺は共和国国境まで走ることにした。もうなんなんだよ。

 「はぁ、疲れた。それにしてもこんなに不満が溜まってるだなんてこの国はもう終わりだな。」
 しみじみ思う。革命が成功しても現左派政権も前右派政権も債権まみれの債権国家には変わりはない。更に、官僚組織は腐敗してるが使い続けなきゃ死ぬ。戦乱で荒廃した土地を嫌がりホワイトカラーの資本家やインテリ層は他国に逃げる。

 独裁以外に道はない。フランコもどきが現れなければ国家離散だ。そうなれば独立派は喜ぶが今まで受けていた恩恵もなくなり、みんな貧乏になりみんなで切り分けるケーキだ。

 ガスコー地域はベイクドチーズケーキが有名だとか新聞に載っていたな。平和だったならぜひ食べてみたかった。

 三日目となり、朝日が上がる頃に俺はやっとバロスロナに着いた。個人的には嫌だったが仕方がない。木を隠すには森で市街には義勇兵や新兵的な軍人が闊歩していた。

 更に海底ケーブルの局を制圧してるのが見て取れた。

 あっ、これは嫌な予感がする。正規兵はあまり居なくて新兵や義勇兵的な民兵隊の集まり、これは確実に恨みを生む。本来死ぬはずじゃない市民であったはずの存在の死は怨嗟が鳴り響くのだ。それに正規兵はいないのを見ると政府側か反乱側に多くの正規兵がついて、カタルーニアの守備を放棄したのだろう。懸念材料だったイスパニア軍はいない。

 逆に言えばこちらはやりやすい。港に向かうと揉めている人々を背に俺は民間航空会社に向かった。そして、エルトマンから工作資金として受け取った白紙の小切手を切り、水上機を買うと燃料も積み込みフライトすると決めた。

 バークマンの促成訓練が役に立つとは世の中はわからないものである。

 が、飛び立ったときに思った。もしや、あのスペイン内戦のグダグタを俺は思ってるが反乱軍が組織として機能していて、ことがより早く行われてるのでは?

 まさか‥‥イスパニア国王が反乱軍に抑えられたのか?分からないがより恐ろしく早い反乱劇なのは確かで、左派政権は風前の灯だろう。だから国際旅団とかおきないんじゃないだろうか?

 「そうであってほしいな。」
 水上機で空を飛び上がると次の着陸地点はイルドアになるなと先に連絡をするために備え付けの打電装置を用意するのだった。
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