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「なんのようですか?」
老人が手に猟銃を持っている。田舎に来たから珍しがられているのか?「馬車を出してくれないか。十分にお礼はさせてもらいます。」と言うと難色を示された。
「今日の朝辺りから若いやつらは、あんたがた軍の臨時訓練だかを発令して、州都のバロスロナへ向かったよ。まるで戦争みたいにこっちだってそろそろ収穫の時期なのに全く政府といえばこんなことばかりだ。俺らの土地を新農民に与えると奪い取って。」
老人の怒りに火が燃え上がってるが、女性が肩を抑えて席に座らせたワインを注ぐと飲ませて老人は黙りだす。えっ、なんかこの人こわっ。
「まぁ、ともかくとして現金がもらえるならいいじゃないのおじいちゃん。」
と無理矢理納得させて、馬車が出ることになった。しかし、なぜイスパニアの国境軍がいないのか俺は分からなかったが大方、反乱軍の中に密告者でもいて、反乱をさせてから鎮圧したほうが全部捕まえられてお得とかイスパニア政府が勘違いしたんだろう。
ガス抜き代わりに反乱軍を鎮圧ならわかるがもしや、与党の中でどれかが抜け出すために出し抜いた可能性もある。同時に与党の中にも反乱軍の仲間がいる可能性もあるし、もしかしたら反乱軍や与党の中にフランソワと結んでる可能性があるのも忘れてはならなかった。
なんやかんやで、馬車が動き出すと俺は寝ることにした。バロスロナとやらに兵士が固まっているならばだ。海の近くまで行って飛びたてばいい。一度公海に出てしまえば、内戦中の彼らは追ってこれない。
そうたかをくくってたのだが。
気配に目を覚ますと数人でこちらを縛り上げようとしているので全員殴り飛ばす。いきなり寝ていると思った俺が起き上がって殴ってくると思わなかったのだろう。彼らはふきとんだ。
「なんの真似だ!これは!」
俺はすぐさま、隠していたジャックナイフを逆手に持つともう片方の手でエルトマンから支給されたモーゼルC96のような拳銃を構える。
見よう見まねだがCQCとコマンドサンボなどの真似ができる俺がいくら3年から5年兵役に付いてるとはいえ、素人の彼らに負けるわけもなくそのまま逆に縛り上げた。
「形勢逆転というやつだな。」
爺さんでもなく、首謀者は彼女なのだろう。若い女に問いかける。
「中央の犬!これ以上私達は奪われない!」
帝国人ですけどコイツら勘違いを‥‥あっ、民族主義者か。で、準備してたところに怪しい軍人が来たから俺がまるで軍からの密偵に見えたわけだ。なわけ無いだろ!もうとばっちりが行き過ぎてふぐ料理か?てっちりだわ。犬も歩けば棒に当たるどころかイスパニアを歩けばおもしろ集団に当たるだわ。こいつら、官僚組織もないのに独立なんかしてもクーデターに次ぐクーデターでトランプの大富豪?大貧
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