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いはずだ。しかも、なんで俺のときばかり、軍事判断越えて政治判断もしなきゃならないんだよ!俺はもっと静かで平和に暮らしたかったんだ。いいから俺を眠らせてくれよ。
「ジシュカ少佐!その沈黙はあるのだな!流石は少佐だ。本国に昇格状を書いてやる。前払いだ。」
全権大使は昇格を前払いをして、断れなくする天才か?いや、無茶を言ったらわかるはずだ。できないと言ってやろう。
「エルトマン全権大使閣下、手はあります。外から発見されないように進んでしまえばいいのです。例えば下水道に潜入するとか。」
ここに来るときに下水道のマンホールは外にあると俺は知っているんだよ。見ていたからな。これで終わりだ。
「なるほど。ワインセラーが地下室にある。それに庭師の使っているつるはしなども一階の倉庫にある。少佐、では報告書をしたためるから待ちたまえ。」
えっ?聞いてないぞ、それ!なんでやることになってるんだよ。諦めろよ終わりだって、このまま終わっても大丈夫だからさ。
「エルトマン全権大使閣下、しかし、ワインセラーとなるともしかしたら所蔵なされてるかもしれない貴重な帝国の貴腐ワインが駄目になるのでは?ワインが駄目になったときの責任は取れません。」
それを言うとエルトマンは笑った。何笑ってんだこいつ。
「君は私の緊張をほぐそうとそうやってジョークもこの状況で言えるのだな。頼もしい限りだ。」
いや、そうじゃなくてできないと言いたいがもう具体案を言ってしまってエルトマンはできると判断した。なら、やるしかない。なぜこうなる!
「しかし、私がいなくなるのを不審に思われるかもしれませんよ。それで騒ぎにはなったら、あの反乱軍に察知されます。」
ほら、無理だと判断してくれ。ほぼ毎回戦場にいるんだぞ。おかしいって。偶には休んだっていいよな。なぁ、コレクリウス。
「そうだな。少佐の言うとおりだ。私が新たにアーデルシアに派遣したと言っておこう。そうすれば皆納得するはずだ。」
いや、大使館員が納得しても俺は納得できないよ。俺だけやることが鳥居強右衛門じゃないか!ふざけんなよお前は外交官で文官だから守られても武官は殺されるだろうしかも、やることは強行軍の伝令役でどうやって行くんだよ。地中海側からのほうが近いが‥‥。
待てよ。たしか、フランコはカナリア諸島から攻め上がったはず。歴史が似ているこの世界だと地中海側は完全に駄目だ。このまま北上するしかない。北上してもどうやって帝国に帰れんだ?冗談抜きに帝国に帰れる方法がわからない。地中海に行くしかないのか?地中海側で相手に阻まれて伝えられませんでしたとやりたいがやっぱり、フランコもどきがやってきたら殺されるよな。
もう石兵八陣に迷い込んだかのようだ。冗談抜きにどうするんだ?でき
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