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到着した。マドリッドーリは首都だが華はなくあるのは警官隊が隊列を組んで街中を歩いている姿だけだ。
「まぁ、大丈夫だろう。」
途中、そして馬車も走ってる。まさかな。俺は大使館に向かうことにした。まだ大丈夫。まだなんとかなるはずだ。今ならまだ間に合う。大使館通りの前には何故かイスパニア軍人と思われる一団が立って検閲をしていて、こちらはパスポートを見せると通された。
「なぜ、こんなところにいるんですか?」
まずい気配がするが聞かずにはいられない。嫌だっておかしいだろ。ほら、木の柵の次は土嚢を積んでるぞコイツら。
「それはですね。テロがあった為に外国人保護とイスパニアの安全の為に政府が戒厳令を発令しまして、それに伴いラサゼール将軍がマドリッドーリに進駐なさいまして、我々の指揮を採っておりますから安心を!外交官殿!」
うん?政府が戒厳令を出したのはわかるが指揮はなぜか中央じゃない将軍がやっている?妙だな。しかし、イスパニアは政治争いの土地。そういうこともあり得るかと受け流すことにした。それに下手なことを言うには相手は20人以上いてこちらは一人で分が悪い。
なかなかの警戒で奴らが持っているのは小銃だが古い連合王国のリー小銃で命中力を犠牲に連射をさせることができるボルトアクションライフルで当然連合王国インチを採用した互換性皆無のクルミ材で作られた銃だ。
その上、中にはフランソワの小銃なり、帝国の小銃なりを持った兵も沢山おり、急な出動で武器が足りなくて在庫をすべて出してきた感じもある。
とするならばコイツらは弱いのかはわからないが弾の供給で死ぬほど困るだろう。
あれは‥‥ショーシャ!?やつは生きてたのか!いや生まれたばかりか。あんなものを持っているとはこの部隊は一体?
しかも、よく見ると外だけではなく内側にも土嚢を積んでいる。これは外よりも内側から逃さないためでは?いや、考えすぎか。
帝国大使館に向かうと挨拶も早めに双眼鏡でそいつらを見ることに決めた。
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